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暗闇の中に私はポツンと立っている
目の前も後ろも左も右も360度どこを見ても真っ暗闇の中に私は立っている
嫌な感覚が背筋を駆け上がった
ー「A」
不意に真後ろから声がした
心臓が跳ね上がり、冷や汗が流れる
一種の防衛本能が警鐘を鳴らす
しかし、意思に反して私はゆっくりと振り返った
声が、声が、サッチの声だったから…。
ー「A」
目があったサッチは見たこともないくらいの無表情だった
能面のような冷たい表情
「サッチ…」
ー「どうして…、助けてくれなかったんだ
お前のせいで俺は…！」
ゴボッとサッチの口から大量の血が出る
悲鳴にならない声を上げれば、追い討ちをかけるようにじわじわと彼の足元に血だまりができる
ー「お前のせいで俺は………死んじまったよ…」
「ーーっ！」
心臓がばくばくと爆音を奏でる
夢見が悪いのは今に始まったことじゃない
ゆっくり息を吐いて吸う
未だになる心臓に苦笑して窓を見ればもう朝日は上りきっていた
「エース！！頭を冷やせよい！！！」
「離せ！マルコ！！」
甲板の方からがだんっと鈍い音
それから誰かが暴れる音と火の匂いがした
十中八九エースだ
慌ててベットから降り部屋を飛びでた
急いで行ってみればシアンとキーランはすでに甲板にいた
中央でお父さんたちが話している
「今回は親父も特例だって言ってんだ！」
「…エース、いいんだ。今回は胸騒ぎがしてなぁ」
「っ納得できねぇ！ティーチは俺の隊の隊員だ
俺がけじめをつけっ！？」
彼の言葉は続くことがなかった
私が強制的に腹パンして落としたからだ
「…Aっ！」
「ごめん、隊長。私も腹に据えかねているの」
一瞬で落ちないだけでもすごい腹筋だということがわかるし
エースはやっぱめちゃめちゃタフだ
ぼすり、と胸に埋まるエースをゆっくりと地面に下ろす
「お父さん、少しひとり旅をするね」
「…ティーチを探しにか」
「うん、そう。大丈夫、帰ってくるよ
シアンとキーランをよろしくね」
「っちょ、待て！目にまだ慣れてねぇんだろ！？それにまだサッチも目覚めてねぇんだぞ！」
最高速度を出すために8枚の翼を出すとマルコが声を上げた
チラリと見て、微笑む
「目が覚めたらサッチによろしくね」
次の瞬間突風が起こす
止めようとしていた面々は風に吹き飛ばされ足を止めた
トン、と床を蹴って空に舞い出る
歓迎するような追い風に乗って一気に船を離れた
方角をログポースを頼りに空を飛んだ
目指すは…。
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味噌 - どうなるんでしょうか!?気になりますね！！ (2019年9月15日 22時) (
レス) id: f946edc931 (このIDを非表示/違反報告)
味噌 - これからも頑張ってください〜 (2019年9月11日 6時) (レス) id: f946edc931 (このIDを非表示/違反報告)
味噌 - ｱｱｱｱｱ来るなとは、サッチの悲劇のことです。勘違いされていたらすみません････ (2019年9月8日 17時) (レス) id: f946edc931 (このIDを非表示/違反報告)
味噌 - はい！ぜひ！ ｱｱｱｱｱ来るな････ (2019年9月6日 22時) (レス) id: f946edc931 (このIDを非表示/違反報告)
アイリス(プロフ) - 味噌さん» 長らくお待たせいたしました！あ、作品作ったんですね！暇がある時に見に行かせていただきます (2019年9月5日 19時) (レス) id: 7e8dc5ebed (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：くるクラ | 作成日時：2019年8月4日 14時
