【ヒロアカ×刀剣乱舞】轟家の失敗作少女の個性は"刀剣乱舞" (ページ45)

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第42話ページ45

焦凍side
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『関わるな。』

俺はAに抱きついた。

焦凍「A。ごめんな。

三日月から全部聞いた。」

俺の頬に涙がつった。

Aに俺の気持ちを伝える。

Aは母さんから愛されなかった。

1番苦しかったんだ。

『ちが…轟Aは……私が……』

弱々しい声で反論してくるが、初めての感覚なんだろう。言葉がおぼつかなくなってきた。

焦凍「お前が殺したのは…ただの泥人形だ。

俺が勘違いしていた。」

『うん……』

焦凍「お前は俺の大切な妹だ。

なのにお前に暴言を吐いてしまった。」

『しょ…に…ぃ。ごめん…なさい。』

Aの口から久しぶりに聞いた“焦にぃ”って言葉。

焦凍「謝んなくていい。」

Aは泣きたくなるような声をしているのに…泣かない。

焦凍「A、泣いていいんだぞ。」

『大将はへそ曲がりじゃないと……大将が泣いていたら……士気が……下がる。』

そういう事か。

だから、刀剣男士の前でも平然としていたのか。

焦凍「A、ここには俺しかいない。

刀剣男士達はいない。

だから、思いっきり泣け。」

その言葉に吹っ切れたのか、Aは静かに泣き出した。

俺はAが泣き止むまで、優しく背中を叩いてあげた。

次の日、俺たちは本丸を出ることになった。

Aは見送りには来なかったが、昨日、たくさんのことをAと喋った。

Aの希望で、あの後みんなには霧氷が俺の妹・Aであることは言わなかった。

それに、9年も失踪しているから、そのまま家族にも生きていることは伝えないで欲しいと。

ただ、俺はいつでも本丸に来ていいと、言って、本丸を繋げられるようにAの力がこもった刀の鍔を貰った。

俺はこれからAと兄妹仲をゆっくり修復して行こうと思う。

俺とAは少し道は違えど、これからもそれぞれの道で頑張っていこうと二人で決めた。

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【ヒロアカ×刀剣乱舞】轟家の失敗作少女の個性は"刀剣乱舞"

-Fin-

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