【ヒロアカ×刀剣乱舞】轟家の失敗作少女の個性は"刀剣乱舞" (ページ44)

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第41話ページ44

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次は暗い廊下に居た。

『なんなんだ。』

ガチャ。

トイレから幼い私がでてきた。

焦にぃが台所の扉から中を覗いていた。

「お母さん.....私ヘンなの....もうダメ子どもたちが.....日に日にあの人に似てくる.....焦凍の....あの子の左側が......Aの髪の毛が....時折とても憎く思えてしまうの...私....もう育てられない....育てちゃダメなの.....」

『お母さん……』

私は無意識に煮え湯を浴びた時についた火傷の跡を触った。

『私は…疫病神で、悪魔だよね。』

また、空間が歪む。

次に出た空間は、暗澹たる空間。

『いい加減にこの悪夢から覚めたいもんだ。まぁ、この夢が私の罪なのかもしれねぇけど。』

先の見えない空間を歩く。

『古き獣に、死を。悪しき者、ことごとく無に帰れ。か、まぁ、私は悪しき者だから無に帰るのかもな。』

人の気配がして、前を見ると、焦にぃがたっていた。

今と同じ身長。

夢にまで出てくるとか、とんだ悪運だ。

「なんで、俺の妹を殺した！」

『それが任務だからだ。』

「俺の妹は殺される程悪いことしてねぇ！」

そうだな。お前の妹は殺される程のことはしてない。

が、私が殺したのはお前の妹の形をした人形だ。

『そうだな。それはお前の解釈に任せる。』

これが夢だろうが、現実だろうがどうでもいい。

私が犠牲になれば、みんな喜ぶから。

『…妹の仇で私を殺したいのなら殺せ。

私がいなくなって、悲しむ奴なんていない。』

焦にぃ、私の事知らないでしょ。

私が本当の妹であることを。

『私は死んでもいい。

誰にも必要とされていないから。』

ビキビキ

空間が割れる。

『次はなんなんだ。』

白い空間。

誰かに抱かれている感じがする。

自分の唇に何かが当たる感触がする。

そこで目を覚ました。

目の前には焦にぃの顔……で、自分の唇に焦にぃの唇が、触れている感覚。

『…………っ。』

私はそのまま焦にぃを押し倒して、焦にぃから距離を置いた。

『なんのつもりだ。轟焦凍！』

悪人でいい。

私はあの家の疫病神なんだから、忘れて…

焦凍「…轟A。」

『そいつは私が殺した！』

焦にぃ、何も知らなくていい。

焦凍「殺してなんかいない！」

なんで分からない。

なんで言いきれんだよ。

『関わるな。』

言葉でつき飛ばせば、何もしてこない。

そう思ったが、焦にぃは予想とは違って、私に抱きついてきた。

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