【ヒロアカ×刀剣乱舞】轟家の失敗作少女の個性は"刀剣乱舞" (ページ42)

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第39話ページ42

焦凍side
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三日月が見せてくれたのは、俺とA、お母さんが写っている写真だった。

焦凍「なんで、これを、霧氷が……持っている。」

裏に何か書いてあるような気が写真の裏を見た。

“お母さんと焦にぃと私。”

焦凍「なぁ、これ本当に霧氷から貰ったのか…」

三日月「あぁ、主が死神の位になった時に“燃やしてくれ”って頼まれた。

が、主の家族との思い出だ。取っておいたんだ。」

氷を操る個性。それに、あの時ティアマトを倒す時に使った太陽のような炎の個性。

氷と炎。

俺と同じ。

この写真は家族しか持っていない。

焦凍「霧氷は……何者なんだ」

三日月「氷の死神霧氷であり、首領直轄の神格者の1人両儀。」

焦凍「霧氷の本当の名前は…」

三日月「主の真名か、まぁ言ってもいいが…」

焦凍「言ってくれ。頼む。」

三日月「主の真名は、轟A。お前の双子の妹だ。

このことは刀剣男士全員が知っているが、知らないふりをしているやつもおる。

あやつは感情を表に出さないからなぁ。もう少し、ジジィ達をたよってくれてもいいのだが。」

A…お前は、ここにいたのか…

三日月「会いに行ってこい。

主の部屋は、ここを右に曲がって、突き当たりを左に行けば着く。」

焦凍「ありがとう。」

俺は三日月の言う通りに廊下を歩くと、Aは縁側で横になって寝ていた。

俺はAに近づき、膝枕をした。

焦凍「A、ごめんな。」

俺はAの頭を撫でた。

焦凍「あの時、Aに暴言を吐いた。

そのせいでお前は家を出ていった。」

許されないことなのは、分かっている。

Aは何も悪くないのに、俺はAに八つ当たりをした。

『ぅぅぅぅ…』

Aの顔を見ると、魘されていた。

俺はAの首を少し冷やそうと、Aが着けていたマフラーを取った。

マフラーで隠れていた所には、痛々しい火傷の跡。

焦凍「ごめん。ごめんな。A。」

俺はAの首を右側で冷やしながら、泣いた。

Aの表情は次第に和らいでいった。

Aのその表情は俺の中の何かを切れさせた。

気づいたら、俺はAを抱きしめ、Aの唇に自分の唇を重ねていた。

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