【ヒロアカ×刀剣乱舞】轟家の失敗作少女の個性は"刀剣乱舞" (ページ38)

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第35話ページ38

緑谷side
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『地獄に堕ちろ。』

霧氷さんに刀で刺されたAちゃんの体は泥のように崩れ、塵になった。

Aちゃんの事を刺している時も霧氷さんは笑顔だった。

焦凍「あﾞあﾞあﾞあﾞあﾞ。A…A！！」

緑谷「轟くん！」

轟くんは床に手を付き、泣き始めた。

僕は轟くんに駆け寄り、背中をさすった。

焦凍「なんで、なんで。Aは……」

轟くんの目から光が消え、ブツブツと“A”って言ったり、金切り声をあげて、発狂している。

探してた双子の妹さんが目の前で殺されたら、発狂するよね。

『で、どうすんだ。鏡澪奈。

あんたの味方はいなくなった。』

澪奈「ちっ。」

『首領からの命令だ。“裏切り者・鏡澪奈の始末。方法は問わん。”

どうすんだ。私は別にここであんたを殺してもいい。』

霧氷さんは刀を鏡さんに向けた。

鏡さんが裏切り者？どういう事だ。

あと、さっきからずっと引っかかっていた。

“首領からの命令。”って言葉。

霧氷さんが護衛になって、時の政府について調べた。

時の政府の長の呼び方は、首領。

首領直轄の神格者。

各国の時の政府の部署の長の呼び方は、長官。

長官直轄の死神。

首領から命令を受けるのは、首領直轄の神格者か、長官だけ……でも、長官は作戦立案のみを行うだけだから……ってことはつまり…霧氷さんは…

澪奈「お前が首領から命令を受けるだと？笑わせてくれる。

死神であるお前に首領から命令が来るわけない。」

『まぁ、この話はいいや。

さっさと決めろ。死ぬか自首するか。』

霧氷さんは笑顔で話していたが、その笑顔はゾッとする程殺気を放っていた。

澪奈「あんたを殺す。」

『そっか。ならいいや。』

霧氷さんが床を思いっきり蹴って、斬り刻んだが、鏡さんは何かで防いだ。

『やっぱり、めんどくせぇな。』

霧氷さんは床を蹴って、さっきの場所に戻った。

澪奈「私を殺すんじゃなかったのか？」

『あぁ。』

一瞬にして、鏡さんの片腕が地面に落ちた。

澪奈「う"っ！」

『この距離なら、刀の間合いじゃねぇと思ったか？

わりぃが、この刀の刀身は炎で出来ているんでね。多少なら、間合いを広げられる。』

澪奈「これでピースは揃った。」

鏡さんの腕から黒色の液体が流れ出した。

『ちっ。“氷龍”！』

霧氷さんが僕達のことを氷龍に乗せて、空中に氷龍が飛んだ瞬間、地面は黒泥で覆われ、周りは光なき空に変わった。

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