056話 ページ7
『香帆は馬かっ』
宇佐美「人間です。じゃなくて!甲斐が警察の侵入を防ごうとリモコンを!」
柊「っ!……茅野、A。肩を貸してくれ」
茅野「な、名前を!?」
『さくら、話は後』
分かりやすいリアクション……まぁ、そりゃ驚くか。キスに関しては私も思考停止だよ。
さっきのキスに引き続き、私の名前を呼んだ先生に驚きながらも
先生に肩を貸し、美術室へ行く。
そこにいたのはリモコンを押そうとしている甲斐君の姿だった。
柊「お前がボタンを押す必要はない。汚れ役は俺だけで十分だっ」
魚住「えっ、ブッキー大丈夫なの?」
柊「なんとかね?…甲斐、それを返せ」
先生に向かって起爆装置のリモコンを投げた甲斐君に対し
「慎重に扱え」と言った先生。
柊「さてと、俺の話はどこまで伝わってる」
堀部「だいたい把握してると思うけど」
柊「そうか、なら…ここから、出たい者」
そう言うと、瀬尾君や兵頭君など数名が手を上げる。
むしろ、中尾君たちがここまでの人数を説得したのはすごい。
柊「そうか、じゃあ話し合いをする前に、諏訪が何の情報を握ってるのか、それを確かめてから「だから知らないって言ってるでしょ!!」
先生の言葉を遮った諏訪さんが自分の鞄を隣にあった机に叩きつける。
…そういえば、私の絵は無事だろうか。
辺りを見回すと逢沢君の横にキャンバスが保護されていた。
後でお礼言わなきゃ。
柊「そんなに喜志が怖いか。それとも喜志のおかげで手に入れた名声を失うのが怖いか」
諏訪「そうだよ、喜志を裏切って今の地位を失いたくない。それの何が悪いの。
あいつといれば何でも手に入る。お金にも困らないし、コネでメジャーな事務所にも入れる。
ライバルだって何も言わなくても蹴落としてくれるし、おかげで雑誌の表紙まで飾れた!
こんなおいしい立場手放すわけないでしょ」
甲斐「ベルムズがどういう連中か分かってるのか」
諏訪「関係ないし!!実際私はフェイク動画のことなんて知らなかった!あたしは悪くない!
何その目、笑いたきゃ笑えば!偽りの力にしがみついてみっともないって!間違ってることなんてわかってる、でも私はこうやって生きてきたから!!こうやって生きるしかなかったから!!!」
胸の内に秘めていた思いを叫ぶ諏訪さん。
きっと、さっき言った言葉の続きだろう。
そんなの笑えるわけがないじゃん。
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唯颯(プロフ) - ハナさん» 大丈夫です (2021年1月13日 4時) (レス) id: f647fc3f6b (このIDを非表示/違反報告)
ハナ(プロフ) - 質問大丈夫ですか? (2021年1月10日 21時) (レス) id: 7b57897ee4 (このIDを非表示/違反報告)
唯颯(プロフ) - スライムさん» ありがとうございます!頑張ります! (2020年1月28日 23時) (レス) id: a45fde35bc (このIDを非表示/違反報告)
スライム(プロフ) - 面白いです!更新頑張ってください (2020年1月28日 23時) (レス) id: 028b55ef6b (このIDを非表示/違反報告)
蒼炎 - 楽しみです!!!\(//∇//)\ (2020年1月28日 22時) (レス) id: 874e279780 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:唯颯 | 作成日時:2020年1月20日 23時