【3年A組】Espoir 2 - 卒業 - (ページ47)

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96話 -3月9日- ページ47

＊－－－－数年後ーーーー＊

母校である魁皇高校の前に歩いてきた宇佐美と河合。

そこにちょうど石倉と甲斐も歩いてきた。

石倉「久しぶりー、お前ら変わってねぇなぁ」

宇佐美「あんたもね」

そんな会話の中、甲斐は買い越しの免許を取ったという話題になった。

ダンスは仕事しながらでもできる。と大人になったなぁと感じさせることを言う。

校舎の中を懐かミサに浸りながら歩いた4人は

自分たちが思い出のある10日間を過ごした教室に入る。

そこには兵頭や辻本など、何人かの生徒がすでに教室にいた。

兵頭は家の寿司屋で握っているらしく

今日来る皆のために作ってきてくれていた。

辻本は立野のお父さんプロデュースでCDデビューを果たしており、

そのジャケットを浅見が担当していた。

結城はYouTuberとして活躍していて

そこそこ有名になってきていた。

魚住は須永と交際中。魚住のもうアピールに根負けした須永だった。

「愛するよりも愛されることにした」と女子っぽいことを言っていた須永。

2人とも幸せそうである。

里見は金沢と結婚し、金沢のお腹には新しい命が。

金沢の体を気遣いながら席に案内する里見は教卓の写真を見てからほほえんだ。

熊沢は、水泳のオリンピック選手代表候補に入り強化合宿に呼ばれるまでになった。

真壁は毎日専属トレーナーとして熊沢を全力でサポートしている。

景山が聞いたらきっと喜ぶだろう。

石倉はと言うと、教室に入ってきた堀部に驚愕。

高校時代よりも、いっそう美人になっていた。

上手く堀部への好意を隠せていたと思っていた石倉だが、

クラスのみんなはおろか、堀部本人にも気づかれていたらしく、

そこにも驚いていた。

西崎は、ファイター田中の下につき、スーツアクターとして活躍している。

あの時、柊を助けに来たファイター田中を見て堀部曰く、目覚めたらしい。

そして、安心安定の諏訪軍団。

諏訪と小宮山の後ろでは、

中尾と水越が昔以上に仲睦まじく手をつないでいた。

諏訪は事務所を変えてコツコツとモデルの仕事を頑張っている。

自分が映る雑誌のページを開き、

教卓の上で笑っているAに「ほらほら」と見せる。

チラッとAの横を見た諏訪が

「ぶっきーにも見せたかった」と呟くと

教室に居た全員が教卓の上に居る柊とAを見つめた。

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