022話 ページ23
柊「ここ男子トイレだぞ」
『宇佐美さん……』
宇佐美「藤枝だっているじゃん……どこまで知ってんの。誰が投稿したかなんて調べようと思えばできるはず、ホントは知ってるんでしょ?みんなの前で懺悔させようとしても無駄だから。
あんな投稿バレたらそれこそ人生終わったも同然。
今まで築き上げてきたものが全部崩れ去る。」
柊「随分やり逃げXに加担するんだな。……名乗り出なきゃ誰か死ぬぞ」
宇佐美「別にいいよ。私じゃなければ」
宇佐美さんが出てった方向を見つめる。
『あれじゃあまるで……』
柊「そうだな。恐らく、Aの予想は当たっている。あ、あといつ生徒が襲ってくるか分からないから、俺といるときは気を付けろ」
『分かった。守るよ』
柊「それは俺のセリフだ」
何も持っていない方の手でおでこを軽くデコピンされる。
こっちを向いて微笑んでから作業を再開する先生を私は見つめていた。
この10日間が終わるまで、私が先生を守りたい。
そう思っていた矢先の出来事だった。
突然現れた甲斐君が作業中の一颯先生に向かって鉄パイプを振り下ろした。
先生は庇おうとした私を洗面所の方に突き飛ばす。
戻って甲斐君を抑えようとした私を須永君が拘束した。
『先生!ちょっと、離してよ!!』
須永「お前を巻き込みたいわけじゃねぇから、大人しくしてろ」
『はぁ?須永君たちこそ、大人しく教室でやり逃げX探しなさいよ!』
皆の攻撃をかわして石倉君に膝蹴りを入れた先生は振り向いたところを甲斐君に鉄パイプで殴られた。
膝をついた先生に「これで終わりだ」と鉄パイプを振りかざす甲斐君。
気持ちは分かるけど、ちょっとやりすぎだよね?
私は須永君の足の甲に思いっきりかかと落としをして
力が緩んだ隙に甲斐君が鉄パイプを持ってる腕を掴む。
その隙に顔を上げた先生が甲斐君たちを大人しくさせに入る。
須永「邪魔すんな!」
『っ!!……せん、せい……』
私は須永君に引っ張られ壁にたたきつけられ、頭を打った。
柊「Aっ!!お前らっ……」
私の記憶はそこで途切れた。
ただひたすら、気を失う直前まで先生が負けないことを願っていた。
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唯颯(プロフ) - LOVEさん» 私の誤字だと思います。ご指摘ありがとうございます。 (2021年2月17日 16時) (レス) id: f647fc3f6b (このIDを非表示/違反報告)
LOVE - 29話の「教師と先生」って一緒ですよね? (2021年2月17日 12時) (レス) id: ebb56eccf7 (このIDを非表示/違反報告)
唯颯(プロフ) - 柊一颯LOVEさん» いえ、大丈夫ですよ。こちらこそ、申し訳ありませんでした。 (2020年1月22日 20時) (レス) id: 40f3f22d26 (このIDを非表示/違反報告)
柊一颯LOVE - 唯颯さん» 唯颯さんと涼紅さんと同じ人物の人に酷いコメントを書いてしまってすみませんでした私は唯颯さんと涼紅さんと同じ人物の人に酷いコメントを書いてしまった事を物凄く深く反省をしています本当に申し訳ございませんでした(T△T) (2020年1月19日 23時) (携帯から) (レス) id: 0760400581 (このIDを非表示/違反報告)
柊一颯LOVE - 唯颯さん» 私は貴女涼紅さんと唯颯同じ人物の人だと分かっていたけど信じられません(怒)貴女唯颯はご迷惑お掛けしましたと思っているんですか(怒)私は貴女涼紅さんと唯颯同じ人物の人でもいい迷惑でした(怒) (2020年1月16日 18時) (携帯から) (レス) id: 0760400581 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:唯颯 | 作成日時:2020年1月10日 14時