015話 ページ16
柊「いいか?聞け!なぜ、景山澪奈が死ななければならなかったのか!これから彼女の生き様を通して、お前らの考えがいかに脆く、弱いものなのか!思い知らせてやる!」
中尾「ふざけんじゃねぇ……ふざけんじゃねぇよ!」
柊「そして!変わるんだっ……悪意にまみれたナイフでっ、穢れなき弱者を傷つけないように!変わるんだよ!!」
掴みかかった中尾君を突き放した先生が「変わってくれ」と言った。
少しの沈黙が流れた時、警告音が鳴った。
忘れてたっ!警察が来てたんだった……。
先生は冷静にジャケットの内側のペンマイクに話し始める。
柊「警察の皆さん言ったはずですよ。次の指示を出すまで、待っていてください。大人しくしていななければ、生徒たちの命は保証しないと
……いいでしょう。そちらがその気なら。最初の犠牲者はお前だ」
そう言って先生はさっき突き飛ばした中尾君を気絶させ馬乗りになった。
誰も……止めに行こうとしないのか。
『ったくもう!』
私は、先生を止めるために駆け出そうとしたが遅かった。
あと一歩。あと一歩だった。
中尾君は心臓部をナイフで刺された。
水越「うそでしょっ……」
中尾君の彼女だった水越さんは彼に駆け寄り名前を呼ぶが返事はない。
刺された部分からは血が滲んでいた。
甲斐「殺したのかよっ、ほんとに殺したのかって聞いてんだよ!!おい!!」
柊「これで、大人しくしてもらえますか?それとも、まだ死人を増やしますか?」
先生はパソコンを閉じ、眼鏡を血の付いた手で直してから喋り始める。
柊「今日の授業はこれで終わりだ。お疲れ様。茅野、ノートパソコンを持ってこい。A、手伝って」
『は、はい……』
水越さんを中尾君の遺体から引きはがし足を持って引きずった先生の通り道を作る。
教室のドア、美術室のドアを開いた。
さくらが後から来るため、準備室のドアは触らなかった。
柊「そこに置いといて」
一颯先生が中尾君を準備室に押し込んでいる間、
さくらは描きかけの私の絵を見ていた。
茅野「これ……」
柊「もういいよ。教室に戻って」
さくらを教師に戻した先生は放送を始めた。
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唯颯(プロフ) - LOVEさん» 私の誤字だと思います。ご指摘ありがとうございます。 (2021年2月17日 16時) (レス) id: f647fc3f6b (このIDを非表示/違反報告)
LOVE - 29話の「教師と先生」って一緒ですよね? (2021年2月17日 12時) (レス) id: ebb56eccf7 (このIDを非表示/違反報告)
唯颯(プロフ) - 柊一颯LOVEさん» いえ、大丈夫ですよ。こちらこそ、申し訳ありませんでした。 (2020年1月22日 20時) (レス) id: 40f3f22d26 (このIDを非表示/違反報告)
柊一颯LOVE - 唯颯さん» 唯颯さんと涼紅さんと同じ人物の人に酷いコメントを書いてしまってすみませんでした私は唯颯さんと涼紅さんと同じ人物の人に酷いコメントを書いてしまった事を物凄く深く反省をしています本当に申し訳ございませんでした(T△T) (2020年1月19日 23時) (携帯から) (レス) id: 0760400581 (このIDを非表示/違反報告)
柊一颯LOVE - 唯颯さん» 私は貴女涼紅さんと唯颯同じ人物の人だと分かっていたけど信じられません(怒)貴女唯颯はご迷惑お掛けしましたと思っているんですか(怒)私は貴女涼紅さんと唯颯同じ人物の人でもいい迷惑でした(怒) (2020年1月16日 18時) (携帯から) (レス) id: 0760400581 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:唯颯 | 作成日時:2020年1月10日 14時