014話 ページ15
先生を助けようと駆け寄った私も腕を掴んで止められる。
いくらアクション俳優を目指してた先生でも複数に羽交い絞めにされたら
さすがに動けないようで、痛い痛いと言っていた。
しかし、この子たちは忘れているであろう腕時計に指を添え、起爆装置を押した。
それと同時に教室の窓側一番奥の天井が落ちた。
爆発に驚き全員が床に伏せたと同時に立ち上がる一颯先生。
柊「お前ら、これがあるってことを忘れるな」
里美「汚ねぇぞ」
柊「集団で襲い掛かっておきながらよく言うよ……あと、Aを離してくれるかな」
茅野「今、Aって……」
『先生……』
先生が腕時計に指を添えると、
私を掴んでいた瀬尾君が手を放し離れる。
柊「さてと、どうしよっか」
石倉「そんなに殺してぇなら茅野を殺れよ!」
『えっ……?』
石倉「だってそうだろ?答え外したのは、こいつなんだから!なぁ、茅野……お前が死ねよ」
『ちょっと、あんた何言ってんの!?頭おかしいでしょ!』
石倉「藤枝は黙れよ!……なぁ、みんなもそうおもってんだろ!」
誰も、何も言わない。
みんな……そんなに自分が可愛いかな。
柊「なんだ、反論なしか。A以外全員、茅野が死ねばいいと思ってんのか?」
教室を見回した。
それぞれ目を泳がせたり、床を見つめたり。
誰一人として口をひらくものは、いなかった。
柊「ははははっ!あははははっ!」
須永「何がおかしい!」
柊「お前らっ、揃いも揃ってクズだなぁ!自分が助かれば、他人がどうなっても構わない?イカれてるねぇ。どうしてそんな、貧しい考えが生まれるのかっ
モラルの欠如、アイデンティティの拡散!要は中身が空っぽなんだよ!!
お前たちは、さっきの茅野を見ても何も思わなかったのか?景山の死から目を背けていた自分を奮い立たせて向き合おうとした、茅野を見ても!なにも思わなかったのか!
過去の自分が!今の自分を作る!だから、過去から逃げてるお前も!お前も!お前も!きわめて幼稚なガキのまま成長が止まってるってわけだ!そんな奴らがっ、いったい何から卒業する言うんだよ!」
そう言って先生は目の前の椅子を蹴飛ばした。
物に当たるなって甲斐君にも言ったんだけどな……。
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唯颯(プロフ) - LOVEさん» 私の誤字だと思います。ご指摘ありがとうございます。 (2021年2月17日 16時) (レス) id: f647fc3f6b (このIDを非表示/違反報告)
LOVE - 29話の「教師と先生」って一緒ですよね? (2021年2月17日 12時) (レス) id: ebb56eccf7 (このIDを非表示/違反報告)
唯颯(プロフ) - 柊一颯LOVEさん» いえ、大丈夫ですよ。こちらこそ、申し訳ありませんでした。 (2020年1月22日 20時) (レス) id: 40f3f22d26 (このIDを非表示/違反報告)
柊一颯LOVE - 唯颯さん» 唯颯さんと涼紅さんと同じ人物の人に酷いコメントを書いてしまってすみませんでした私は唯颯さんと涼紅さんと同じ人物の人に酷いコメントを書いてしまった事を物凄く深く反省をしています本当に申し訳ございませんでした(T△T) (2020年1月19日 23時) (携帯から) (レス) id: 0760400581 (このIDを非表示/違反報告)
柊一颯LOVE - 唯颯さん» 私は貴女涼紅さんと唯颯同じ人物の人だと分かっていたけど信じられません(怒)貴女唯颯はご迷惑お掛けしましたと思っているんですか(怒)私は貴女涼紅さんと唯颯同じ人物の人でもいい迷惑でした(怒) (2020年1月16日 18時) (携帯から) (レス) id: 0760400581 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:唯颯 | 作成日時:2020年1月10日 14時