001話 - 3月1日 - ページ2
卒業式まで残り10日。
教室、窓側の一番後ろの席に座る私はクラスの皆を眺めていた。
そして、あることを思い出す。
『あ、筆記用具がない』
「どこか置いてきたの？」
『あー、もしかして美術室かな』
私は秋に美術部を引退してからも
放課後、美術室へ行って絵を描き続けている。
たぶん、昨日持ち帰り忘れたのかな。
『取りに行ってこようかな』
「えー！でも、もうすぐ森崎ちゃん来ちゃうよ？」
『もうそんな時間か……適当に保健室行ったって言っといて』
「あとでジュース奢りだからね？」
『仕方ないなぁ……いいよ、頼んだ』
「いってらしゃーい」と友達に見送られ、私は美術室へ。
もうするHRが始まりそうなこともあり、廊下に生徒は少ないが
見つかって何か言われるのも嫌なので、ひっそりと歩く。
美術室に着くと、一颯先生はいなかった。
もうHRに行ってしまったらしい。
私は美術室の片隅にある布のかけられた絵の前に行き、その布を勢いよくめくった。
そこには、私の友達であり……救いたかった存在がいた。
“景山澪奈”
水泳部に所属していたエースで全国大会優勝者。
そんな彼女と1年生の時から友達だった私だが、運の悪いことに2年・3年とクラスが離れてしまった。
それでも帰りは一緒に帰ったり、大会の応援には必ず行ったりしていた。
そんな澪奈を私は時々描かせてもらっていた。
途中から一颯先生も一緒になって描き始めたので、廊下を通る人から見たらすごい変な絵面だったろうなと思う。
そんな思い出に浸りながらキャンバスに手を滑らせていると爆発音と地鳴りがした。
『っ！！え、なに？地震？』
私は咄嗟に机の下に身を隠した。
美術室には、私1人だからどうしたらいいのだろうと迷っていると
近くのA組からバタバタと大勢の足音が聞こえた。
『着いていこっと』
私はそう思って外に出たが、
廊下では目を疑うような光景が広がっていた。
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唯颯(プロフ) - LOVEさん» 私の誤字だと思います。ご指摘ありがとうございます。 (2021年2月17日 16時) (
レス) id: f647fc3f6b (このIDを非表示/違反報告)
LOVE - 29話の「教師と先生」って一緒ですよね？ (2021年2月17日 12時) (レス) id: ebb56eccf7 (このIDを非表示/違反報告)
唯颯(プロフ) - 柊一颯LOVEさん» いえ、大丈夫ですよ。こちらこそ、申し訳ありませんでした。 (2020年1月22日 20時) (レス) id: 40f3f22d26 (このIDを非表示/違反報告)
柊一颯LOVE - 唯颯さん» 唯颯さんと涼紅さんと同じ人物の人に酷いコメントを書いてしまってすみませんでした私は唯颯さんと涼紅さんと同じ人物の人に酷いコメントを書いてしまった事を物凄く深く反省をしています本当に申し訳ございませんでした(T△T) (2020年1月19日 23時) (携帯から) (レス) id: 0760400581 (このIDを非表示/違反報告)
柊一颯LOVE - 唯颯さん» 私は貴女涼紅さんと唯颯同じ人物の人だと分かっていたけど信じられません(怒)貴女唯颯はご迷惑お掛けしましたと思っているんですか(怒)私は貴女涼紅さんと唯颯同じ人物の人でもいい迷惑でした(怒) (2020年1月16日 18時) (携帯から) (レス) id: 0760400581 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：唯颯 | 作成日時：2020年1月10日 14時
