遅れてきたサンタクロース 7 ページ32
緑「僕の為にケーキ焼いてくれたなんて、めちゃめちゃ嬉しいんやけど」
桃「…でも」
抱き寄せると自然にのんちゃんの顎がにのる。
首筋からフワリと何時もののんちゃんの匂いがして…スウッて大きく息を吸い込んだ。
クスン…ってのんちゃんの鼻を鳴らす音が聞こえて、安心させなアカンって両腕に力をこめた。
ホンマに大きい子供やなぁ…。
けど僕の為に一生懸命やってくれたんや…って思ったら愛おしさがぶわって湧き上がってくる。
緑「のんちゃん、のんちゃん…ありがとうな…ほら顔上げて」
桃「センセ…俺…センセを喜ばせたかったんや」
緑「充分嬉しい…僕クリスマス…好きな人と過ごすの初めてやから」
ぱっと顔をあげたのんちゃんの顔がたちまち笑顔になる。
桃「センセ…ホンマに？」
緑「なぁ、まだ僕食べてへんから、のんちゃんの分はご飯…残っとるよ、食べてくれへん？」
桃「た、食べる！食べたい！」
緑「よかった…のんちゃんの為に作っから食べて欲しかった」
桃「ホンマ！」
嬉しそうなのんちゃんの顔を見ると自然と顔が綻ぶ。
なんだろう…のんちゃんを前にすると湧き上がってくるこの甘酸っぱい気持ちは。
緑「一緒にクリスマスしよ！」
桃「おん！する！」
青「あ〜すいませんねぇ…俺が食べてもうて」
明らかに不機嫌になった流星が会話に入って来たけれど、のんちゃんはどこか得意気で流星にだって負けてはいない。
桃「流星…世話になったなぁ」
青「うげっ…なんやその彼氏面は…ああイヤだ…とも俺帰るな…ご馳走さん」
と、早々に退散してしまった…もとい、二人きりにしてくれたんやな…きっと。
緑「ケーキ…残っとるんやろ？食べてもええ？」
桃「お、おん！センセの為に作ったんや食べてや」
蓋を開ければ中には4分の3位にはなってはいたが、チョコレートの土台の上にサンタクロースともう１体の人形が乗ったそれはそれは可愛らしいケーキが顔を出した。
緑「うわぁ！うわぁ！可愛ええ！！」
桃「ホンマに？これセンセと俺やねん！俺、サンタクロースやねん」
緑「おん！早く食べたい」
桃「どうぞ食べてや」
ひと口食べれば口の中一杯に広がる幸せの味。
緑「美味い〜〜」
桃「ホンマ？ホンマに？」
緑「おん、のんちゃんも食べてや！」
そう言ってフォークを差し出せばそのまま手首を掴まれて、のんちゃんの腕の中。
桃「いただきます…」
ペロリと唇を舐めあげられてビクリと肩を竦める。
桃「うん、ホントや美味い」
緑「…のんちゃ」
カァァ…って顔に熱が集まって下を向いたらヒョイと抱き上げられた…。
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rik(プロフ) - 流智LOVE(智洋にデレ期？！)さん» コメントありがとうございます！ツィ見れないって方何名かいらっしゃったみたいなのでこちらに移行させようかなと思います！ちょっと、待っててください！因みにかみしげじゃなくてりゅかみでした(´･×･`) (2019年10月4日 20時) (
レス) id: d865d0f00c (このIDを非表示/違反報告)
流智LOVE(智洋にデレ期？！) - はじめまして！あの私Twitter見れないんです(T_T)なのでぜひこちらに移してほしいです！これからも頑張ってください！ (2019年10月4日 17時) (レス) id: db4b56f1e4 (このIDを非表示/違反報告)
rik(プロフ) - ほのかさん» うわゎ！あ、ありがとうございます！！！ほんとにこんなケアレスミス…お恥ずかしい。言ってくださって良かったです！どんな羞恥ぷれいかと…。懲りずにこれからもよろしくおねがいしますねー。 (2018年1月2日 15時) (レス) id: d865d0f00c (このIDを非表示/違反報告)
ほのか - おせっかいだったらすみません・・・「遅れてきたサンタクロース」の部分のお話が９ではなく１０になってしまっていますよ。 これからも更新頑張ってくださいね! (2018年1月2日 15時) (レス) id: da2d0b67d7 (このIDを非表示/違反報告)
rik(プロフ) - いつも読んでくださってありがとうございます。マイページの設定の所の一番下の所から年齢確認をして頂くと出てくると思います。よろしくお願いします。 (2017年10月8日 14時) (レス) id: d865d0f00c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：rik
| 作成日時：2017年9月29日 15時
