遅れてきたサンタクロース 2 ページ27
青「なぁ、何度も言うようやけど…泣くような恋したらアカンよ」
緑「してへんよ…さっきのは…」
青「さっきのは?」
緑「昔の事思いだしてただけやねん…楽しかったなぁって」
青「昔?」
緑「ほらいっぺん流星と桐山先輩達とクリスマス会やったやん?あれ思い出しとったんや」
青「ああ…あれか」
思い出した…楽しかったけれどあれは必死やったんや。
ともを錦戸先輩に持っていかれないように、みんなで必死になってともを囲ってきたんや。
錦戸先輩の好きとともの好きはちゃうねん…せやから渡したらアカンて言う桐山先輩達の意見は正しいとそう思って必死に守った。
青「また、ああいうパーティやりたいか?」
緑「おん…って言いたいとこやけど…我慢するわ、みんな忙しいやろうしな」
青「ともにも小瀧くんおるしな!」
そう言うと途端に顔がくもった…ホンマにわかりやすいやっちゃ。
ホンマに小瀧の奴は何やっとんねん!
ヴヴヴッ…てともの携帯が震えてLINEの画面が映る。
案の定画面には小瀧の二文字。
『センセ24日暇?』
『ごめん仕事』
青「とも!」
速攻返したともに思わず声を上げる俺。
ビクンって肩をあげて驚いたともが恐る恐るこっちをみた。
緑「だ、だってホンマやもん」
青「せやかて、ああいう返事は相手が傷つくで」
ハッとなったともの代わりに再び画面を覗き込めば『何時まで?』っていう小瀧からの返信。
ああ…相手は小瀧やったな…。
ニヤリとして勝手にともの代わりに返信した。
『3時までやから4時に家に来て欲しい』
緑「ちよっ!流星!!」
そのままポンとスマホを投げて渡せば返信は『了解』のスタンプ。
みるみるはにかんだ笑顔になる…ホンマに世話が焼ける…妹たちより手がかかる子や。
緑「流星…あ、ありがと」
けど、嬉しそうにスマホを抱きしめながらお礼なんて言われると、こっちが恥ずかしくなってしまうわ。
青「この間のパーティより楽しいものにしてきたらええよ」
緑「…あ…おん」
少しだけ困ったような返事をして事務室に消えていったとも…。
あ〜…めっちゃ心配やけど、これ以上オレが口だししたらきっとややこしいことになんねんなぁ…。
バリバリって頭を搔くとそのみま白衣のポケットに手を突っ込んだ。
『そういや…昨日も一昨日も風呂入ってへんなぁ…』
青「少し…シャワー浴びてイケメンオーラでも出しとくか…」
ふと、昨晩の忙しさを思い出し宿直用のシャワールームへと向かった。
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rik(プロフ) - 流智LOVE(智洋にデレ期?!)さん» コメントありがとうございます!ツィ見れないって方何名かいらっしゃったみたいなのでこちらに移行させようかなと思います!ちょっと、待っててください!因みにかみしげじゃなくてりゅかみでした(´・×・`) (2019年10月4日 20時) (レス) id: d865d0f00c (このIDを非表示/違反報告)
流智LOVE(智洋にデレ期?!) - はじめまして!あの私Twitter見れないんです(T_T)なのでぜひこちらに移してほしいです!これからも頑張ってください! (2019年10月4日 17時) (レス) id: db4b56f1e4 (このIDを非表示/違反報告)
rik(プロフ) - ほのかさん» うわゎ!あ、ありがとうございます!!!ほんとにこんなケアレスミス…お恥ずかしい。言ってくださって良かったです!どんな羞恥ぷれいかと…。懲りずにこれからもよろしくおねがいしますねー。 (2018年1月2日 15時) (レス) id: d865d0f00c (このIDを非表示/違反報告)
ほのか - おせっかいだったらすみません・・・「遅れてきたサンタクロース」の部分のお話が9ではなく10になってしまっていますよ。 これからも更新頑張ってくださいね! (2018年1月2日 15時) (レス) id: da2d0b67d7 (このIDを非表示/違反報告)
rik(プロフ) - いつも読んでくださってありがとうございます。マイページの設定の所の一番下の所から年齢確認をして頂くと出てくると思います。よろしくお願いします。 (2017年10月8日 14時) (レス) id: d865d0f00c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:rik | 作成日時:2017年9月29日 15時