【文スト】重力使いの初恋物語

#5騒がしい自己紹介 ページ5

太宰｢さぁてと、森さんもいなくなったし自己紹介ちゃんとしていなかったね。｣


重い空気を割るように明るい声が医務室に響く


太宰｢私は太宰 治。私はここで幹部を務めているよ。よろしくね！｣


そして、私の手を取とりながら


太宰｢君、初めて見た時から思っていたんだが……。とてもかわいらしい顔をしているね。｣


えっ…！？ちょっと色々と反応に困る…！


初めて容姿を褒められ胸が少し高鳴り顔が熱くなるのが分かった。


太宰｢良かったら私と心jy…。｣


太宰さんが話している途中で太宰さんの頭が殴られた


？｢阿呆は一人で首吊ってろ。あと、手握るのやめろ困ってんだろうが｣


ばっと私の手を握る太宰さんの手を無理やり解いて此方を見て


中原｢俺は中原中也だ。よろしくな。｣


さっき太宰さんを見ていた顔とは変わって優しい顔でそう言ってきた。
釣られて私も微笑んだ。


そして小さく頷いた。
声が出ない今はそれしか出来ない。


太宰｢中也！君は上司を殴るなんて頭がおかしいんじゃないのかね？まぁ、頭がおかしいのは今に始まった事じゃないか。｣


さっき殴られた太宰さんが口を開けば嫌味を言って


中原｢あぁ？んだと？自。殺が趣味のてめぇにだけは言われたくねぇよ。｣


え、なんか喧嘩始まったんですけどこれ。
どーしよ。声出ないし。力が入らないから起き上がれないし。


？｢何をしておる。客人の前でましてや女の前で喧嘩など恥ずかしくないのか？｣


気がつけば扉の前に綺麗な着物姿の女性が立っていた。


こんなにも綺麗に和服を着こなす人いるんだ。なんて思っていると。綺麗な人はこちらに近づいてきて。


尾崎｢わっちは尾崎紅葉じゃ。皆は姐さんと呼んでおる。お前も好きに呼ぶといい。｣


『紅葉』ほんとに名前の通り紅葉の様に赤く綺麗な髪の毛。
女の私でもドキっとしてしまうような大人の色気を纏っている。


尾崎｢わっちはお前の教育係じゃ。と言っても、此処に残るとなった場合の話じゃがな。それまでの1週間は分からんことも多かろう。なんでも質問するとよい。｣


ありがとうございます。も、お辞儀もできない。
その代わりに私は微笑んで頷くしかできなかった。

#6嫉妬と言う感情→←#4恋心の現れ

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す