【文スト】重力使いの初恋物語

#14可愛らしい不思議な少女 ページ14

幼稚園児かな…？小学生？こんな子がなんでマフィアに！？


森｢エリスちゃぁーん！どこだーい？新しいお洋服着てよぉぉ！絶対似合うからぁぁ｣


？？森さん？？？


エリスちゃん？目の前にいる可愛らしい子かな？


｢あなたがエリスちゃん？｣


エリス｢そうよ。あなたAでしょ？｣


個人情報を暴かれたんだ。もう名前くらい知られていてもなんとも思わなくなった。


だいぶ感覚ズレてきたなぁ。


｢よく知ってるね。なんで知ってるの？｣


私は目線を合わせて優しく話しかける


エリス｢リンタロウが言っていたからね。それよりも！さっきの歌もう一度聴かせてちょうだい！！｣


リンタロウ？誰だろ？
新しく出てきた名前に気になっていたが、エリスちゃんに向けられたキラキラした目に全てかき消され。私は｢勿論！｣と答えた


もう一度歌い出す。



｢笑って泣いて。君と出会えて。見える世界は輝きだした。ひまわり揺れる太陽の下で〜…♪｣



歌い終わるとエリスちゃんが拍手してくれた。


森｢いやぁ、実に見事だったよ。Aくん｣


｢森さん！？あの、いつから｣


森｢ん？最初から聴いていたよ。｣


エリス｢リンタロウ気持ち悪い｣


森｢ええ！？そんな事言わないでよエリスちゃん…。｣


え、エリスちゃんかなり毒舌だなぁ。
と言うか森さんてここの首領だよね？



こんなタメ口いいの…！？


森｢あぁ、エリスちゃんは私の異能力によって作った私の妻だよ。｣


まるで私の思っていることが聞こえてたかのように普通に森さんは言った


｢あ、そうなんですか…。え？奥さん？？娘さんじゃなくて！？｣


｢年下だからと言って娘とは限らないだろう？｣


｢えっと、まぁ。そうですけど…。｣


いやいや、年下の域超えてません！？
突っ込みたいところ満載だけど何となくわかったことがある。


このひとはきっとロリコンだ
間違えない。さっきからのエリスちゃんへの対応から分かる。ロリコンだ。


森｢それにしても、喋れるようになったんだね。もう少し時間がかかるかと思っていたんだが。｣


｢喋れないのが不便で仕方なかったので無理矢理にでも喋れるようになろうと思って…｣


森｢元気ならいいけど無理だけはしないようにね。｣


優しくそう言われて私は｢はい｣と返事をした。

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