ぽや門に恋した姫 (ページ44)

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『…………』

小「さっきからなに黙っとんねん。せっかく飲みにきたのに」

『いや、飲みにきたって…私の家は居酒屋か何かですか？』

てっきりお店に行くもんだと思っていたから
コンビニでお酒やおつまみを買った時はびっくりした。

しかもお昼以降何も食べてないからお腹はもちろん空くわけで、スーパーに寄って夕飯の食材を買った。
お家にお邪魔するからとスーパーでの買い物は私以外の3人で払ってくれた。

リビングのテーブルには私が作った料理とお酒、おつまみが並んでいる。

福「でも人目気にしないですむんやからええやろ？」

『まぁたしかに、、』

佐「ってゆうかまた上の空なってへん？まだ告白悩んでるん？」

『さっき正門くんに言われたんよ。14日に仕事のあと空けといてって…』

福「14日？来週でもなく？」

小「ってか今月の14日って姫誕生日やんな？20歳の」

佐「誕生日に誘われたん！？じゃあ正門くんもとうとう覚悟決め、、うっっ」

福「ちょ、アホ！お前何言おうとしてんねん！」

小「晶哉、さすがにそれはあかん」

大晴くんは後ろから手で晶哉くんの口を塞いで、
晶哉くんは少し苦しそうに大晴くんの手を叩き、
小島くんはそんな2人の姿を見て呆れながらお酒を飲む。

お店に行かなくてほんとに良かった。
ギャーギャー騒ぎすぎて悪目立ちするところやった。

佐「もうっ！俺も悪かったけど大晴くん力加減おかしいて！」

福「ポロっと余計なこと言いそうになってるからやろ！」

小「まぁそれも14日までの辛抱や。それからはとことんイジってやろ(笑)」

福「今まで俺ら陰ながらたっっくさん支えてきたからな(笑)」

『……さっきからなんの話してるん？』

佐「Aは気にしなくてええよ。そのうち分かるから」

『えぇ〜そんなこと言われたら余計気になるやん』