ぽや門に恋した姫 (ページ41)

今日:46 hit、昨日:135 hit、合計:281,525 hit

40 ページ41

末「Aももうすぐ20歳や。何年も正門に片思いしてるままでええんか？そろそろ区切りをつけへんと、このままずっと苦しいままやで？」

『でも、私怖いんです……正門くんにフラれたら今までの関係が全部崩れる、終わるかもしれへん。そんなことになるくらいやったら片思いの苦しさの方がマシなんやないかって』

そんなことを想像したら自然と涙が出てきた。
誠也くんが私の背中をさすってくれる。

末「そんなことで崩れるくらいの関係やったらこれまでAぇとしてやれてへんよ。それに、もしフラれて雰囲気悪くなったら俺が正門叱ったるわ。今まで通りに接してやれって」

その言葉にまた涙が溢れてきた。

(こんなに私を気にかけてくれて心配してくれる人がいるなんて、ほんとに幸せ者や)

『あの誠也くん、Jrとして今は大事な時期なのに告白なんてしても大丈夫やないと思うんですけど…』

末「大事な時期やから言ってるんよ。このまま気まづい雰囲気やといつ仕事に影響出るか分からんし、Aも嫌やろ？何事も早くやらんと。後々後悔しても遅いんやから」

その言葉に心が動かされた。
私は今まで逃げてただけやったんや。

(後悔なんてしたくない、！)

そして決意した。

正門くんに告白する。