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末「どうぞー」

『お邪魔します…』

末「なに緊張してんねん(笑)」

『こんな立派な家なんやから緊張するに決まってますよ』




誠也くんの家に来て手を洗い、リビングのソファに座る。
その間に誠也くんはキッチンの方で飲み物の準備。
こんな時でも頭の中ではさっきの正門くんの顔がよぎってしまう。






末「A?Aー紅茶持ってきたぞー」

『あ、ありがとうございます…いただきます』





鼻に抜けるような強い香りもありながら
どこかまろやかな味わいが気持ちを楽にさせてくれる。




『すっごく美味しいです、、でも誠也くんって紅茶よりコーヒー派だと思ってたんですけど』

末「ん〜、、実は紅茶って家に呼ぶ口実だったんよ」

『え?そうやったんですか?……じゃあなんで』

末「お前今正門と気まづいやろ」








疑問形で聞かないで"何かあった"と断定されている。
誠也くんはほんとに鋭い人や。










『ありました……この際だからはっきり言いますと、、キスされました』

末「、、はあぁぁ!!??」





ソファから立ち上がり、お得意のサイレンボイスを鳴り響かせた誠也くん。
あまりの声の大きさに耳を塞いでしまった。
そしてあの日に起こったことを全て誠也くんに話した。







末「俺も大晴と同意見や。けど今後は今日みたいに仕事中に私情はなるべく持ち込まんこと。休憩中やったらまだええけどさ、撮影中とかにオドオドしてたら他の人に変な誤解されかねん。そこはきっちり分けや?」

『はい、すみませんでした。気をつけます」







時に励ましてくれ、時に叱ってくれる心強い誠也くん。
これまで何回も救われてきた。







(また心配かけちゃったな…)






末「これは俺の意見やからさ、その通りにしろとは言わないんやけど…」

『はい?』

末「そろそろ告白してもええんとちゃうか?」

『え、?告白、ですか?』






この気持ちを伝えるのはやめようと思っていた。
正門くんは私のことを妹のように思っているはず。
伝えてしまったら正門くんを困らせてしまうし、今までの関係が崩れるくらいならこのままの方がいいと。









それでも誠也くんは告白することを勧めた。

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タピミル(プロフ) - 更新待ってます! (2022年9月5日 2時) (レス) @page16 id: ee2a92e956 (このIDを非表示/違反報告)
HIKARU(プロフ) - 続きが気になります (2022年8月30日 1時) (レス) @page15 id: 274ae1ab60 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:えいり | 作成日時:2022年1月16日 21時

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