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あれからというもの正門くんを見る度にあのキスを思い出してしまって、正門くんの前では挙動不審気味になっている。





(正門くんとの仕事大丈夫やろか…誠也くんも一緒やし2人きりよりはええかな)




『おはようございます』

末「おはよ、A」

『誠也くんおはようございます』

正「姫おはよう」

『ま、正門くん…おはよう、ございますっ』






周りから見たら明らかにおかしい態度。
それでも正門くんはそっと微笑み、何も言ってこない。







(キスのこと覚えてないんかな…酔ってたし覚えとるわけないか、)






お互い変な空気になるよりよっぽどマシやと思う。
それなのにどこか切なく感じているのも事実で。








合間の休憩中、スタッフさんと楽しそうに話す正門くんをボーッと見ていた。













末「Aこのあと空いてるか?」

『えっ?空いてますけど、、何でですか?』

末「俺の家こーへん?結構いい紅茶買ったんやけどたくさんあってな。A紅茶好きやろ」

『ええんですか!?飲んでみたいです!行かせてください!』









憂鬱だったはずなのに誠也くんとの予定が楽しみで少しウキウキ。
あくまで紅茶が楽しみなんやけどね。








『お疲れさまでした、ありがとうございました!』




仕事が終わって帰る用意をする。
誠也くんのお家は前に1、2回行ったくらい。
末澤家はいわゆるお金持ちで、お家も立派やから少し緊張する。






末「A、準備できた?」

『大丈夫です、行けます!』

末「今日車で来たから駐車場まで行こー」

正「誠也くんと姫これからどっか行くんですか?」





私服に着替え終わった正門くんが戻ってきて鉢合わせしてしまった。





末「俺の家やで。Aに飲ませたい紅茶あってな。本当は持ってくるはずやったんやけど忘れたんよ(笑)」

正門 「誠也くんの家、ですか……楽しそうですね」

末「正門も来るか?」

正「行きたいんですけどこれから大吾と食事行く約束してて…」

末「そうか、じゃあ今度な。お疲れさま」

『お疲れさま、でした…』

正「うん、お疲れさま」


正門くんに向かってペコっと頭を下げて誠也くんの後ろを歩く。
一瞬、ほんの一瞬、正門くんの顔が歪んだ気がした。




(なんで、なんであんな表情やったん?私が変な態度とったから、?)



誠也くんの車に乗っても正門くんのことが気になって仕方なかった。
キスされたことを理由に態度を変えてしまったことを少し後悔した。

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タピミル(プロフ) - 更新待ってます! (2022年9月5日 2時) (レス) @page16 id: ee2a92e956 (このIDを非表示/違反報告)
HIKARU(プロフ) - 続きが気になります (2022年8月30日 1時) (レス) @page15 id: 274ae1ab60 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:えいり | 作成日時:2022年1月16日 21時

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