ぽや門に恋した姫 (ページ32)

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それから約一週間後の夜

その日の撮影が終わって、用意してもらったホテルの部屋で休んでいた。

そのときピコンとスマホがなった。
通知を確認してみると"正門良規からメッセージが届いています"との文字が

『正門くんから？なんやろ…』

東京に泊まるようになってから何回も連絡しようと思ってはいたものの、いざとなると勇気が出ないもので…
他のメンバーとは何回かやり取りしていたが、正門くんだけは先送りにばかりしていた。

ドキドキしながら通知をタップしてアプリを開く

正門良規久しぶり。今ちょっとええかな?

『急にどしたんやろ、正門くん』

疑問に思いながも返信のメッセージを送る

Aお久しぶりです。大丈夫ですよ◎

送ってすぐに既読がつき、次のメッセージを待っているといきなり電話の着信音が部屋に響き渡る。
正門くんからだった

『で、電話！？うそでしょ…』

深呼吸して少し気持ちを落ち着かせる。
そして恐る恐る電話に出た。

『もしもし、正門くん？』

正「姫や、久しぶりに声聞いたわ。お疲れさま」

『お疲れさまです。どしたんですか？電話なんて珍しいですよね』

正「そうやね。もうすぐで一ヶ月よな？姫が撮影のためにそっち行ってから。やから寂しいな〜って思って声聞きたくなった」

電話越しでもキュンキュンさせられて
どんどん好きが溢れていく

それを正門くんに見透かされないように上手く受け答える

『私も寂しかったです、みんなに会えなくて。やから正門くんの声聞いて少し安心しました』

正「それなら良かった。みっちーたちとは上手くいってる？」

『最初は不安やったんですけど、今は仲良くさせてもらってます！この前は大昇くんと休憩時間に買い物に行きました！』

正「…良かったやん(笑)みっちーとはどう？」

『お互い金田一やJUMPさんが大好きなのでその話で盛り上がってますよ！いつかJUMPさんのライブ一緒に行こうって駿くんと話しましたし』

正「…………」

急に正門くんの声が聞こえなくなり、少しの間静かな時間が流れた

『あれ、正門くん？電波悪いんかな…』

正「あ、違う違うごめんな。ちょっとびっくりして」

『びっくり？何がですか？』

正「2人の呼び方、変わったなって…」