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TH「………はっ。」




また、ドタドタと誰かが走り去っていくような音が聞こえて。



しーんと静まり返った教室に、「先生がテヒョンに怒ってビンタをして帰ってしまったんだ」と全てのあらすじを理解するのに数秒の時間がかかった。




やばい。なんか圧迫感。

泣く。緊張しすぎておしっこ漏らしそう。無理。助けて。




そう、姿は見えていなくとも、私はテヒョンと2人っきりなのである。



緊張感半端ない。押し潰されそうだ。





肝心のちょっとあーんなシーンは分かったものの。

そ、そうなのか。やっぱり。噂止まりでは無かったのだと頭の中で考えた。




…あの、テヒョンが。






.









.









.









.






「思ったんだけどさあ。」








ガタンッ!!








1人寂しく呟いたその低い声に、私は人生終わったと悟った。



驚いてしまった私は、教卓の上に頭をぶつけた。







「……っはは、……ふっ、は……




…なぁ、A?」






あ、うん。こりゃダメだわ。はっはっは。

コツコツと近付いてくるその足音。









バン!!!!!









と、大きい物音によって倒れたせめてもの教卓。






あ、これダメだわ。

心臓止まった。絶対。




恐る恐る振り向くと、


ばちっと笑っていたテヒョンと目があって。









TH「俺、前言ったよね?」







また。


まただ。






前と同じだった。





テヒョンが私を見下ろして、胸倉を掴まれた。






何をすればいいか。何を言えばいいか分からなかった。


思い付く言葉は「ごめん」だった。





前は制服だったが今日はジャージで。


掴む場所だって限られてない。荒く掴まれた。








TH「俺、もうそろそろ怒っちゃうよって。」








気が付いた頃にはテヒョンの顔が目の前にあったのだ。





背筋が凍り付いた。

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あひる(プロフ) - うぎゃあ…!最後の方は胸がキュンキュンしっぱなしでした (2019年7月16日 19時) (レス) id: 38339f5ea3 (このIDを非表示/違反報告)
いつき(プロフ) - ミロさん» ミミミミミミロさんじゃないですか…!!密かに大ファンをやらせて頂いてます、コメントしてくださり有難うございます…!!これからも頑張ります! (2019年7月15日 17時) (レス) id: 317f2047c2 (このIDを非表示/違反報告)
ミロ(プロフ) - いつき様 完結おめでとうございます(o^^o)影ながら読ませていただきましたが、すごくすごーく面白かったです(//∇//)ハラハラドキドキで最高でした!!これからも応援してますっ!(*^ω^*)素敵なお話をありがとうございました!! (2019年7月15日 12時) (レス) id: e16d743026 (このIDを非表示/違反報告)
いつき(プロフ) - ふぃさん» ありがとうふぃちゃんんん!!えへへ、いつも見てくれてありがとね。愛してるわよん!! (2019年7月13日 14時) (レス) id: 317f2047c2 (このIDを非表示/違反報告)
ふぃ(プロフ) - うわんおめでとういつちゃん!!!! (2019年7月13日 12時) (レス) id: 2a412b3300 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:いつき x他2人 | 作成日時:2019年6月24日 22時

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