33 ページ33
TH「………はっ。」
また、ドタドタと誰かが走り去っていくような音が聞こえて。
しーんと静まり返った教室に、「先生がテヒョンに怒ってビンタをして帰ってしまったんだ」と全てのあらすじを理解するのに数秒の時間がかかった。
やばい。なんか圧迫感。
泣く。緊張しすぎておしっこ漏らしそう。無理。助けて。
そう、姿は見えていなくとも、私はテヒョンと2人っきりなのである。
緊張感半端ない。押し潰されそうだ。
肝心のちょっとあーんなシーンは分かったものの。
そ、そうなのか。やっぱり。噂止まりでは無かったのだと頭の中で考えた。
…あの、テヒョンが。
.
.
.
.
「思ったんだけどさあ。」
ガタンッ!!
1人寂しく呟いたその低い声に、私は人生終わったと悟った。
驚いてしまった私は、教卓の上に頭をぶつけた。
「……っはは、……ふっ、は……
…なぁ、A?」
あ、うん。こりゃダメだわ。はっはっは。
コツコツと近付いてくるその足音。
バン!!!!!
と、大きい物音によって倒れたせめてもの教卓。
あ、これダメだわ。
心臓止まった。絶対。
恐る恐る振り向くと、
ばちっと笑っていたテヒョンと目があって。
TH「俺、前言ったよね?」
また。
まただ。
前と同じだった。
テヒョンが私を見下ろして、胸倉を掴まれた。
何をすればいいか。何を言えばいいか分からなかった。
思い付く言葉は「ごめん」だった。
前は制服だったが今日はジャージで。
掴む場所だって限られてない。荒く掴まれた。
TH「俺、もうそろそろ怒っちゃうよって。」
気が付いた頃にはテヒョンの顔が目の前にあったのだ。
背筋が凍り付いた。
2230人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「BTS」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
あひる(プロフ) - うぎゃあ…!最後の方は胸がキュンキュンしっぱなしでした (2019年7月16日 19時) (レス) id: 38339f5ea3 (このIDを非表示/違反報告)
いつき(プロフ) - ミロさん» ミミミミミミロさんじゃないですか…!!密かに大ファンをやらせて頂いてます、コメントしてくださり有難うございます…!!これからも頑張ります! (2019年7月15日 17時) (レス) id: 317f2047c2 (このIDを非表示/違反報告)
ミロ(プロフ) - いつき様 完結おめでとうございます(o^^o)影ながら読ませていただきましたが、すごくすごーく面白かったです(//∇//)ハラハラドキドキで最高でした!!これからも応援してますっ!(*^ω^*)素敵なお話をありがとうございました!! (2019年7月15日 12時) (レス) id: e16d743026 (このIDを非表示/違反報告)
いつき(プロフ) - ふぃさん» ありがとうふぃちゃんんん!!えへへ、いつも見てくれてありがとね。愛してるわよん!! (2019年7月13日 14時) (レス) id: 317f2047c2 (このIDを非表示/違反報告)
ふぃ(プロフ) - うわんおめでとういつちゃん!!!! (2019年7月13日 12時) (レス) id: 2a412b3300 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:いつき x他2人 | 作成日時:2019年6月24日 22時