22 ページ22
.
『な、んも、……知りたく、無い…ですっ、』
震えまくってた。自分でも分かる。
ぼろぼろと止まらない涙が出まくるのでどうしようかと思った。
TH「………へぇ。ほんと?嘘ついてんじゃねえよな?」
『嘘じゃなくて、ほ、ほんとに』
そう言った途端、胸倉を掴んでいた手が離された。
む、無理。ほんとに。ビビりすぎて心臓がばくばく鳴ってる。止まらない。
床についた手が震えていた。私そんなビビりだったかな。
TH「あは、大丈夫だよ。泣かないで?」
くしゃ、と冷たい手が私の頭を撫でた。
それにすら身体が飛び跳ねた。
今だってテヒョンは怒っているかもしれない。
いや普通あんな苦し紛れの言い訳信じないでしょう。
笑ってたテヒョンに涙を手で拭われて、また心臓がひゅってなった。絶対寿命縮んだ。
『ご、めん、』
目を合わせるのが怖くて下を向いてたのがバレた。
次は。胸倉を掴まれたんじゃなくて、ただ単にぐしゃぐしゃになった襟を直された。
TH「あははっ、これじゃ俺が泣かせたみたいになるじゃん。」
ごめんと言おうとしたその時。
顔が近づいてきて。
TH「俺は被害者なのに…………なぁ?」
耳元でそう言われた。
囁かれた、と言うべきか。
ぞぞって背筋が伸びて、反射的にびくって身体が震えた。
また笑われて、もう私お笑い担当いけんじゃね?とか思った。
TH「黙ってないでなんとか言いなよ。俺寂しいよ?」
『あ、ごめっ、』
TH「もう謝んなくていいってばぁ。
もう怒ってないよ。友達でしょ?」
不思議と「友達」と言う言葉が怖いと思った。
私とテヒョンは友達なんだよ。
嘘つかれて、怒るのも当然のことで。
TH「塾まで着いてってあげる。帰ろうよ、A」
これは、おかしくなんかないんだ。
2230人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「BTS」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
あひる(プロフ) - うぎゃあ…!最後の方は胸がキュンキュンしっぱなしでした (2019年7月16日 19時) (レス) id: 38339f5ea3 (このIDを非表示/違反報告)
いつき(プロフ) - ミロさん» ミミミミミミロさんじゃないですか…!!密かに大ファンをやらせて頂いてます、コメントしてくださり有難うございます…!!これからも頑張ります! (2019年7月15日 17時) (レス) id: 317f2047c2 (このIDを非表示/違反報告)
ミロ(プロフ) - いつき様 完結おめでとうございます(o^^o)影ながら読ませていただきましたが、すごくすごーく面白かったです(//∇//)ハラハラドキドキで最高でした!!これからも応援してますっ!(*^ω^*)素敵なお話をありがとうございました!! (2019年7月15日 12時) (レス) id: e16d743026 (このIDを非表示/違反報告)
いつき(プロフ) - ふぃさん» ありがとうふぃちゃんんん!!えへへ、いつも見てくれてありがとね。愛してるわよん!! (2019年7月13日 14時) (レス) id: 317f2047c2 (このIDを非表示/違反報告)
ふぃ(プロフ) - うわんおめでとういつちゃん!!!! (2019年7月13日 12時) (レス) id: 2a412b3300 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:いつき x他2人 | 作成日時:2019年6月24日 22時