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ジミンの言う通りなら、テヒョンはあの時可愛い女の子を連れて空き教室に行っていたはず。
じゃあ何故私の後ろに…し、しかも普通に帰ろうって。今帰ってるしな!!
…ど、どういうことなのん…マジで…。
TH「ねぇ、A。」
『え、あ、うん?』
TH「忘れ物取りに行ったんだよね?」
『そ、そうだよ』
TH「じゃあなんであそこにいたの?」
そう、そこの問題…。
どうにか騙せたかとも思ったけれどやっぱり私達の教室の反対側に居た私は明らかに怪しすぎる。
ってかジミン置いてきてしまった。あ、明日怒られる。死んだ。
『えー、それはですね…学校探検といいますか…』
TH「もう俺達高2だよ、学校探検する必要もなくない?」
『あっ、そ、そう、本当はそこに校内に迷い込んだ猫ちゃんがいたから…!!』
TH「猫?居なかったよ?」
『居たんだよ!!あれだよ、テヒョンが来たから逃げちゃった的な!?』
TH「そっかぁ…ごめんね、邪魔しちゃった?」
『あ、いや、全然…!!あー、ざ、残念だったなぁ、可愛かったんだけどねー!?』
TH「見たかったな。A、猫好きだもんね。」
『うん、うん…!!』
第2関門突破。
猫も何も居なかったし探し求めていたのは目の前にいる彼だがもう良いだろう!!
…やっぱりサランちゃんが言ってたことは嘘なんだよ!!
ジミンが言っていたことも!うん、デマ情報だったんだな!はっはっは…
『あれ?』
TH「うん?」
『今更なんだけど、なんでテヒョンもあの場所居たの?帰ったんじゃなかったっけ?』
そう言えば。
テヒョンは私が塾だからと走って帰ってしまったはずである。
TH「…俺も忘れ物しちゃったから?」
『いや疑問系で言われても…』
TH「特に理由はない」
『…で、でも、』
TH「A。」
言葉を遮られた。
なんつう威圧感。
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TH「例えば俺が、裏でばんばん人殺ししてる犯罪者だったらどうする?」
『…えっ』
ど、どんな質問なんだ。
どうすると言われても。え、ええ。なんて答えれば。正直に言えば良いのか!?
『怖い…から、距離置く……かも…?』
恐る恐るそう言ってみると、クスリと笑い声がした。
TH「あはは、Aらしいね。うん、普通。」
『褒めてるよね』
TH「褒めてるよ。Aも俺がクズだったら離れるんだね。」
『…そう、かも。』
何だったのだろうか。
楽しそうに笑うテヒョンの心を、私は読むことができなかった。
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あひる(プロフ) - うぎゃあ…!最後の方は胸がキュンキュンしっぱなしでした (2019年7月16日 19時) (レス) id: 38339f5ea3 (このIDを非表示/違反報告)
いつき(プロフ) - ミロさん» ミミミミミミロさんじゃないですか…!!密かに大ファンをやらせて頂いてます、コメントしてくださり有難うございます…!!これからも頑張ります! (2019年7月15日 17時) (レス) id: 317f2047c2 (このIDを非表示/違反報告)
ミロ(プロフ) - いつき様 完結おめでとうございます(o^^o)影ながら読ませていただきましたが、すごくすごーく面白かったです(//∇//)ハラハラドキドキで最高でした!!これからも応援してますっ!(*^ω^*)素敵なお話をありがとうございました!! (2019年7月15日 12時) (レス) id: e16d743026 (このIDを非表示/違反報告)
いつき(プロフ) - ふぃさん» ありがとうふぃちゃんんん!!えへへ、いつも見てくれてありがとね。愛してるわよん!! (2019年7月13日 14時) (レス) id: 317f2047c2 (このIDを非表示/違反報告)
ふぃ(プロフ) - うわんおめでとういつちゃん!!!! (2019年7月13日 12時) (レス) id: 2a412b3300 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:いつき x他2人 | 作成日時:2019年6月24日 22時