甘い毒に捕まって死ねばいい。【BTS】

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つめたい。

きもちい、あつい。



頭がいたい。38度の熱は思ったより重症だった。


いつの間にかジャージのチャックが下げられてて、涼しい空気が首に流れ込んできた。

冷たい手が入り込んできて、変な感覚に襲われても熱が逃げてく感覚には勝てなかった。





「…きもち？」

『う、ん、』

「そっか。 ねぇ、ベット行かなくていいの。」

『部屋、汚いから、……ここでいいよ』




呂律が回らない。

じわり。汗が頬や首元を滴った。






「なんでそんなに、かわいいの。」





力が入らない。



何言ってんだぐらいにしか思わなかった。

まともな回答もできなけりゃまともに考えることすらできなくて。







ぐっと、香水の匂いが強くなる。




唇に当たった柔らかい感覚に死ぬほどびっくりしてまた熱が上がった気がした。






『ね、熱、うつるから、』

「…移らなかったらキスしてもいーの？」

『ダメだよ、ぜったい、』

「ねぇ、なんでそんなかわいいの？」




さっきと同じ質問。

誰も分からないよそんなこと。



なぜか距離は近いままで、肩を押してもピタリとも動かない。


心臓が、爆発しそうだ。

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