427、人の話は最後まで聞きましょう ページ6
『涼介、偶然だね。』
「…Aお嬢様。」
『へ。』
涼介に両肩を掴まれる。
『あの…りょ…。』
「人の話は最後まで聞いてから電話を切りましょうね?」
『は、はい…。』
昼休み勝手に電話切ったこと根に持たれてた…。
「全く…何かあったらどうするんですか?」
『ごめんなさい…。』
今回ばかりは正論過ぎて返す言葉もない。
「あれあれ〜?私に唆されてAを一番傷つけたのは涼介君じゃな〜い?」
「Aちゃんを泣かせて追い詰めたのは涼介じゃないかな〜。」
ここぞとばかりに涼介へ集中砲火しだす莉乃ちゃんと麗ちゃん。
「い、いや…あれは…。」
チラリと視線だけでちぃちゃんに助けを求める涼介。
しかし…。
「本当だよね〜、涼介ってば…執事失格なんじゃない?」
「知念!?」
サラッと裏切ったちぃちゃん。
「お前どっちの味方なんだよ!」
「面白くなりそうな方。」
うわぁ、流石ちぃちゃん、Sだ。
「はぁ…とにかく、満足したなら帰りません?」
『んー…やだ。』
「…え?」
『まだ満足してない!ユーフォーキャッチャーもしたいし、ア○フェスもしたい!』
「…はぁ?」
『ということで涼介。遊び倒そ?』
涼介は少し考えた後、面倒くさそうに顔を歪めてため息をはく。
「わかりましたよ…。19時には帰りますからね?」
『やった!ありがと、涼介!』
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作者名:さくらもち | 作成日時:2017年5月10日 18時