425、尾行 ページ4
涼介side
「で、なんでわざわざ尾行する必要が…?」
「A人の話全然聞かないんだもん…。」
「普通に執事として着いていきなよ。付き合わされる僕の身にもなって。」
放課後、俺からの忠告を無視してゲームセンターに向かうAを尾行する。
全く、人の話は最後まできいてから電話を切ってほしい。
「バレても知念と一緒だったら誤魔化せるじゃん。」
「A単純だもんね、すぐ騙せそう。」
「否めないのが悲しい。」
それにしても大ちゃんから連絡が来て良かった。
大ちゃんが知らせてくれなかったらもっと大事になってたかも。
「珍しいね、Aからゲームセンター行こうなんて。」
「Aから、っていうか…仲良くなりたいって言ってたから、アドバイスをしたんだけど…。」
カフェじゃなくてゲームセンターを選択するあたりAの意思ではなさそう…。
「ていうか、これいつまで尾行するの。」
「最後までだよ。」
「ストーカーとして通報されないと良いね。」
「何で俺だけなんだよ。通報されるとしてもお前もだよ。」
「僕は可愛いから無罪。」
「無罪にはならねぇよ?」
知念と話してるとつい目を離してしまいそうだ…。
何も起こらなきゃいいんだけど…。
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作者名:さくらもち | 作成日時:2017年5月10日 18時