第三話 ページ5
あれから誰とも口を聞かなくなった。
父は寂しそうにこちらを見てくるが関係ない。私の言葉を信じてくれないからだ。
何度も母はヒーローに殺されたと言ったが信じて貰えなかった。それどころか助けて貰ったくせにと怒られた。
ヒーローを潰したい。
でも、敵にはなりたくない。
私は雄英高校を受ける決意をした。
昔錆兎が言っていた。
骨の髄まで己の血肉に叩き込めと。だから私は内側からこの腐ったヒーロー社会を変えてやる。
思い立ったらすぐ行動。鱗滝さんに教えて貰った訓練法を、師範に叩き込まれた鍛錬を。
山に登って鍛錬を繰り返していた。
出来るだけ酸素の薄そうな高い山を登り、木々を飛び越え、全集中の呼吸を四六時中やる。
鍛錬を繰り返して数日、土の中から匂いがした。それはとても、懐かしい匂いだった。
不思議に思って掘ってみた。
驚いた。
昔、鱗滝さんから貰った厄除の面。それに、日輪刀だった。
どうしてここにあるのかは知らない。
それでももう一度、私と戦いたいと言ってくれている様な気がした。
その日からお面を肌身離さず付けていた。前世と全く同じことをしている。
周りからは気持ち悪がられた。お父さんからはいつも悲しそうな匂いがした。
でも、私はそんなこと関係なかった。
周りに馬鹿にされ続けてきた。
無個性だの、大切な人一人守れないだの。
言われていることは正しかった。
私は前世と変わらず、家族を守れなかった。
それでも、個性に頼って自分の力を過信している餓鬼共とは違う。
私は鍛錬の結果、全集中の呼吸・常中ができるようになった。
それに、鱗滝さんから教わった水の呼吸、師範から教わった炎の呼吸。
そして、その二つの呼吸から私が生み出した闇の呼吸。
無個性でも、誰よりも強い。
私の強さは色んな人に認められていた。
だから柱にもなれた。
まだ前世ほどの力ではないけど、雄英高校なら余裕で受かるくらいまで来た。
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らびりあ04-子げ茶(プロフ) - 優芽さん» ありがとうございます！頑張ります！ (2020年5月16日 1時) (
レス) id: 876d1986bc (このIDを非表示/違反報告)
優芽(プロフ) - いえいえ。訂正ありがとうございます！これからも、更新楽しみにしてますので、頑張ってください！ (2020年5月15日 20時) (レス) id: aed56382a1 (このIDを非表示/違反報告)
らびりあ04-子げ茶(プロフ) - 優芽さん» 確認不足でした、申し訳無いです...。ご指摘ありがとうございます。 (2020年5月15日 0時) (レス) id: 876d1986bc (このIDを非表示/違反報告)
優芽(プロフ) - 設定の方では、名前変換はしっかりとされているのですが、本文では、されていませんでしたが、ご確認お願いします。 (2020年5月14日 17時) (レス) id: aed56382a1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：らびりあ04-子げ茶 | 作成日時：2020年5月11日 16時
