テスト前。 ページ9
白石side
宮野と仲良くなってからしばらく経ち、クラスは勿論委員会や学校そのものに慣れてきた頃、皆の嫌いなテスト期間が迫ってきていた。
『頼む!』
黒「無理無理、僕の大切な時間を馬鹿に割いてる暇ないよね〜。」
生憎勉強の出来ない俺は、ムカつくが頭の良い黒に教えて貰おうと頼んでいた。
『お前しか居ねぇだろ?』
黒「は?鍵浦くんは?」
鍵「俺も教えて欲しいくらい…。」
黒「…灰咲くんは?」
灰「え、俺は教えて貰う約束してる。」
二人とも写真よろしくね。なんて言ってる黒は俺に教える気なんて無いんだろう。
でも、教えて貰わないと本当にヤバい。生憎兄弟の中にも年上が居ない俺は、黒にしか頼れないのだ。
黒「まぁまぁ、検討しといてあげるさ。早く帰ろう。今日は漫画を読み返す予定があるんだ。」
これで頭良いのがムカつく。
まぁ、その代わり勉強も熱心にしているんだろうけど。
『はぁ…。頼むわ、1年目から留年とかシャレにならないからな。』
黒「ノートは書けてる?それ見返すだけでもだいぶ違うよ。あとは教科書だね。」
この高校に受かったのも黒に教えて貰ったおかげ。
俺の中で大きな存在となってしまった黒は、テスト前居てくれないと困るのだ。
黒「ま、正直僕は教える気全く無いから。自分一人で何とかしてみるのもいいんじゃない?」
『俺が出来ると思うか?』
黒「知らない。見た事ないし。」
『確かに。』
お前しかいないんだ!なんて言ってる俺の言葉も虚しく、黒はさっさと寮の方へ帰って行った。
良いよな、灰咲と鍵浦は。
彼氏が教えてくれるんだろ?俺も兄貴とか欲しかったよ。
そんな事思っていても仕方が無いので、俺もさっさと帰ることにした。
ちょっとは一人でも頑張ってみようかな。
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なめこ。 - 主さんは半澤先輩推しなのかな?私は新橋くん推しです。ツンデレなところがかわいい… あ、よろしければネッ友になってくれませんか?!更新いつでも、どこでも、待ってまーす! (2022年7月25日 3時) (レス) id: 21be8de4e4 (このIDを非表示/違反報告)
なめこ。 - うぉぉぉぉぉ!!あ、叫んでしまって申し訳ありません。はじめまして。なめこ。と申します。あの、控えめに言って神作だと思います。半澤先輩の物語をここまで作り上げるとは…もう、凄いじゃ言い切れません!この作品に出会えて良かった…! (2022年7月25日 3時) (レス) id: 21be8de4e4 (このIDを非表示/違反報告)
宇宙光里(プロフ) - うわああああああウラツク内ではすっくないささみゃーの小説がこんな神作なんて…!すごいと思います!続き、楽しみにしてます!それとすっごい細かい指摘なんですが宮野くんの一人称は僕じゃなくて俺ですよ!!更新めちゃめちゃ楽しみにしてます!!! (2022年2月3日 10時) (レス) id: c1ebef8efe (このIDを非表示/違反報告)
いおり - 半澤さんの垣間見えるどエスが・・・。読みながら発狂してました。私も半澤さんをblの世界に引きずり込みたくて、この小説を見つけた時は運命かと思いました。これからもお体に気をつけて更新、頑張っていただけたらと思います。陰ながら応援させていただきます。 (2019年7月19日 22時) (レス) id: 72842f6fe9 (このIDを非表示/違反報告)
?Lia4?(-^〇^-)(プロフ) - ( -ω- `)フッさん» ありがとうございます!作者も少ないな〜と思って自己満で書いております!!鍵平は本当に推せますよね...これからもどんどん入れていこうと思います!! (2019年1月5日 21時) (レス) id: 876d1986bc (このIDを非表示/違反報告)
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