Ep23 ページ6
「ふぅ。生き残ったぁ。」
え?鉄柱はどうしたって?やだなぁ。避けたよ☆
「お姉ちゃん。血、出てる。…大丈夫?」
鏡花ちゃんが心配そうに私に声をかけてくる。
え、と一言呟いて頬に触れた。うっすらだが、血がでていた。
「ありゃ。かすったからなぁ。」
ごしごしと、傷を擦りながら云う。
こりゃあ解体だなぁ、と苦笑しながら。
「…車。爆発したなぁ。」
苦笑いしながら、かつて車があったであろう方向に目を向ける。
「…どうしよう。」
鏡花ちゃんが考えながら、呟いた。
「…行ってみる。」
私はそう呟き、歩き出す。
が、
「痛っ!」
急に足が痛み、不意に足を止めた。
「…さっき挟まれたのかも。無駄に動き回るのはやめた方がいい。」
…絶対解体コースじゃない。
…終わった。
「電話、通じるかなぁ。」
私は足を押さえながら呟く。きっとこの付近の電波はやられてるだろう。
「どうやって帰るの…?」
心配そうに鏡花ちゃんが問いかけてくる。
それに対し私は、
「きっと誰か向かいにくるさ。」
と、本当に確信のない話をするのだった。
210人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「名探偵コナン」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
藍梨(プロフ) - とても面白いですね! (2021年8月12日 19時) (レス) id: 42bd1ecc91 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:鈴愛(れいあ) | 作成日時:2018年5月20日 18時