こちら米花町、武装探偵社です。 part2．ゼロの執行人

Ep35 ページ18

いつになく真剣(なつもり)に、私は云う。
「その人は何で捕まったの？」
コナン君が云う。
「……エッジオブオーシャンの、爆発容疑。」
鏡花ちゃんが口を開く。
え、と声が上がった。
「あれれ？小五郎のおじさんもそれで捕まったんだよね？」
だから填められたんだって。騙されたんだよきっと。有り得ないもん。
じゃなかったら梶井だって。
「…えぇ。可笑しいわね。」
妃さんが、考え出す。
「やっぱり。おかしいですよねぇ。でも本題はここからなんですよね。」
ニコッと笑いながら云う。
私の目的はただ一つなのですが。
「コナン君。携帯を貸していただけないだろうか。」
治さんの真似を全力でする。
「え？なんで？」
「いーいから！」
疑問符を浮かべるコナン君に理由は話さずに私は云う。
「…はい。」
多少警戒しながらも、コナン君は携帯を渡してくれた。

「 わかったならこんなことはやめることですね。」
そして、マイクに向かって呟く。
そしてニコッと嗤い、コナン君に携帯を返した。
「…何をしたの？」
「いや別に？」
本当の目的を果たしただけ。

…予想が当たってたらだけど。

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