Ep33 ページ16
「うん。美味しい。」
そう呟きながら、オムライスを口に含んでいく。
その時、プルルル…と電話が鳴った。
着信画面には乱歩先輩☆の5文字が。
「ふぁい。にゃふでしゅきかぁ(訳・はい。なんですか)」
『A!今すぐ食い終れ!そして毛利探偵事務所に鏡花と行って来い!』
いつになく焦った乱歩さんの声がする。
その声に感化され、急いで私はオムライスを掻き込む。
「はい!行って参ります!」
見てないのにぴしっと敬礼をして、立ち上がる。
「御代置いとくね!」
代金を置き、じゃあね!と声を掛け、外に出る。
その時、鏡花ちゃんがうずまきに飛び込んでくる。
「お姉ちゃん!早く行こう!」
鏡花ちゃんも焦った様子で叫ぶ。
「ok。わかった。わかったから。」
それを一旦宥めて、外に飛び出す。
「毛利探偵事務所。…なんでまた。」
私が、鏡花ちゃんの隣を歩きながら問いかける。
「…与謝野先生が捕まった。…毛利小五郎と言う人も容疑者にされてるから。身内に話を聞きに行く。」
鏡花ちゃんが云う。
なるほど。おっちゃんも容疑者になってるのね。
しばらく歩き、毛利探偵事務所に着いた。だが、電気は消えている。
「…いないね。」
扉の前に立ち、呟く。
「いない。…いないなら、妃法律事務所と云う所に行く。」
鏡花ちゃんは、さっきとは違い、落ち着き払って階段を下りていく。
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藍梨(プロフ) - とても面白いですね! (2021年8月12日 19時) (レス) id: 42bd1ecc91 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:鈴愛(れいあ) | 作成日時:2018年5月20日 18時