5-39 「本当に、麻痺させられてるのは誰?」 ページ41
佐久間side
樹の様子がおかしい。
同じ蜘蛛としてジェシーのことは気の毒には思う。
でも、これも大我のため。
しょうがないことだ。
でも、それとは違う。
言葉では言い表せない、樹のおかしさ。
これは大我に言うべきなのか。
葛藤している間に、俺はみてしまった。
おそらく蜂の麻酔を受けたであろう蝶のすがた。
つまり、樹と北斗の姿を。
これはやばい。そう思った時には行動に出た。
「大我!
樹に北斗を麻酔にかける様に伝えたのか?」
電話越しに感じる大我の焦った声。
「そんなこと言ってない。どういうこと!」
俺は完結に大我にことの顛末を話すと、
樹の家に向かうといった。
大我も後から来るらしい。
大我が来る前に、止めないと。
いや、違う。
大我とともに部屋へ乱入しよう。
ジェシーや北斗が死のうが、俺には関係ない。
大我に言われなきゃ、止める必要もなかったな。
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作者名:蕾華 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/pandaraiyu1/
作成日時:2020年12月3日 22時