バルガスキャンプ53 ページ48
◇
ドワーフ小屋のそばに立てたテントからAたちがレオナたちのいるキャンプ場にやってくると、金属音の正体がようやくわかった。
その音の正体は、キャンプの手伝いを頼まれているゴーストが、フライパンとお玉をぶつけ合って鳴っていたものだった。
運動部員たちのほとんどがゴーストが鳴らす金属音で起きてきたらしく、眠たそうな顔をしてテントの前にずらりと並んでいた。
「おはよう！ いい朝だな！」
『ひゃっ』
後ろから突然の爽やかな大声。
Aが肩を跳ねさせて後ろを振り返ると、そこには白い歯を見せて笑うバルガスが立っていた。
「うっぜ……まだ眠いんだけど…………」
「はぁ……床は硬いし、ちっとも疲れが取れた気がしないな……」
眠っていたところを起こされたフロイドは、今にも誰かを絞めあげてしまいそうなほどの不機嫌さを露わにしている。
ハーツラビュル寮のふかふかのベッドに慣れているデュースは固い地面でなんとか眠れたものの、疲れを取ることができなかったようだ。
自分のように爽やかな挨拶が返ってこないことに呆れたバルガスは1つ深いため息を吐いた。
「まったくお前たちは……。筋肉だけでなく、礼儀も足りていないのか？ オレ様のあいさつにしっかり答えるんだ。でないと、この場で即失格にするぞ？ 気を取り直して……おはよう！！」
「「「…………おはようございます」」」
「ったく、朝っぱらから暑苦しい野郎だ」
「では早速、2日目の課題を発表するぞ！ 1日目の同様、課題は3つだ」
寝起き、しかもスッキリとした目覚め方ではない方法で起こされた生徒たちは、朝から無駄にテンションの高いバルガスについていけていない。
そんな生徒たちを気にする事なくバルガスは2日目の課題を発表する。
まず1つ目は【住】。
キャンプ中に安全な生活を送るために【灯火の花】という希少な花を使い、擦り傷の治りを早める魔法薬を作ること。
そして2つ目は【食】。
食料を確保しつつ、生態系を荒らすオオナマズを捕獲すること。
最後に【学】。
1日目よりも大きな魔法石、2立方センチ、重さは7グラム相当のものを1つ集めること。
この3つが2日目の課題として発表された。
遥かに1日目よりも難易度が上がっている課題に生徒たちは、部活ごとに相談し、時間を無駄にはできないと行動を始めた。
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ここ(プロフ) - ミコミコさん» ミコミコさん、コメントありがとうございます^_^セベクの純粋なところ可愛いですね…！ (2021年12月8日 8時) (
レス) id: e9ce79e520 (このIDを非表示/違反報告)
ミコミコ - セベクが可愛い…………(^^) (2021年12月8日 6時) (レス) @page12 id: f5d7639b7a (このIDを非表示/違反報告)
ここ(プロフ) - 翡翠さん» 翡翠さん、まさかセリフを覚えてきたとは、Re:startのお話のでしょうか！？もしそうだとしたら凄いです…っ！！ (2021年7月25日 19時) (レス) id: e9ce79e520 (このIDを非表示/違反報告)
翡翠 - いやー、セリフ地味に覚えてきましたねw (2021年7月25日 14時) (レス) id: 34ae80e840 (このIDを非表示/違反報告)
ここ(プロフ) - 翡翠さん» 毎日1話…！もうセリフとかも全部完コピできちゃいそうですね…！応援本当に嬉しいです、ありがとうございます(*^_^*) (2021年6月18日 21時) (レス) id: e9ce79e520 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ここ
| 作成日時：2021年5月7日 12時
