リクエスト ページ46
◇
「あ、ラギー先輩」
「ジャックくんじゃないッスか。寮に戻るとこ？」
「はい。ご一緒してもいいっすか」
「同じとこに帰るだけなんで別にいいッスよ」
鏡舎の前でラギーの姿を見かけたジャックは、嬉しそうに尻尾を揺らしながら隣に並ぶ。
慕われるのは悪い気はしないようで、ラギーもジャックに嫌な顔をすることはなく、2人してサバナクローへ繋がる鏡に飛び込んだ。
「…………ん？ あいつら何を囲んで……って、ラギー先輩、あれってAじゃないですか？」
サバナクローの鏡に飛び込んだ2人の前方に、背の高いサバナクロー寮生が3人。
何かを囲んでいるようで、ジャックが目を凝らすと、彼らの間からは柔らかな茶色の髪に、ふわりと揺れるスカートが見えた。
この学園でスカートを穿いているのはAしかいない。
「ニオイもAだし、間違いないッスね。あいつらAを囲んで何してんスか」
「なんかA、困ってないですか……？ あっ、荷物を取り上げやがった！」
サバナクロー寮生に囲まれたAは困ったように眉を下げている。
なにか理不尽なことを言われているのだろうか。
ラギーとジャックが早足でそちらに近づいていると 、1人の寮生がAの持っていた紙袋を奪い去った。
「オレらのお姫様にちょっかい出すなんて良い度胸ッスね。ジャックくん、急ぐっスよ」
「うす！」
手を伸ばして取り返そうとするAだが、体格のいいサバナクロー寮生から取り返せるはずもなく。
ぴょんぴょんと飛び跳ねる様子に、サバナクロー寮生の顔にはニヤニヤと笑みが浮かんでいた。
「ちょっとあんたら。Aになにしてくれてんスか。レオナさんが知ったらタダじゃ済まないッスよ」
「テメェら、先輩だとしてもAに手を出すなら容赦しねえ！」
『ラギー、ジャック！』
「ちょっ、ラギーもジャックも誤解だって！ 俺ら別にAちゃんにちょっかい出してたわけじゃないって！」
「どういうことッスか？」
今にも掴みかかりそうなジャックを手で制しながら、ひとりのサバナクロー寮生は語り始めた。
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翡翠 - リクエスト受けてくださりありがとうございます！ここ様がかき終わるのをお待ちしております！ (2021年6月24日 16時) (
レス) id: 8ff121e900 (このIDを非表示/違反報告)
ここ(プロフ) - 翡翠さん» 翡翠さんと翡翠さんのお姉さま、リクエストありがとうございます^ ^リクエスト、かしこまりました。 (2021年6月23日 22時) (レス) id: e9ce79e520 (このIDを非表示/違反報告)
ここ(プロフ) - スピカブラックさん» スピカブラックさん、リクエストありがとうございます^ ^カリムとアズールの取り合いのお話と、フロイドとリドルくんが入れ替わるお話、お時間をいただくことになりますが、かしこまりました。 (2021年6月23日 22時) (レス) id: e9ce79e520 (このIDを非表示/違反報告)
スピカブラック - もう一つリクエストでフロイドとリドルが入れ替わって夢主ちゃんに助けを求める話がいいです！ (2021年6月23日 17時) (レス) id: 7ca7b99cb8 (このIDを非表示/違反報告)
翡翠 - 1人何回でもokなんですね！わかりました！では、早速リクエストで、ヴィルによってお化粧をした夢主ちゃんがみたいです！あと、姉からで、ヴィルとルークが夢主ちゃんを取り合いするお話がみたいそうです！ (2021年6月23日 17時) (レス) id: e3fc381a9a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ここ
| 作成日時：2021年5月4日 13時
