リクエスト ページ19
◇リクエスト作品◇
※この作品には血の描写があります。
苦手な方はご注意ください。
「なあ、A！ 次はあっちに行ってみようぜ！」
『あっ、待ってカリム！』
何故Aはカリムに手を引かれて走っているのか。
それは、オンボロ寮でゆっくりと過ごしていたAの元に「オレと学園を探検しようぜ！」とカリムがやってきたのが始まりだった。
カリムはAの返事を聞く前に手を握り、Aをオンボロ寮から連れ出した。
いつもそばにいるジャミルがいないことをAが聞くとカリムは
「Aと2人になりたかったから撒いてきた！」
と眩しい笑顔で答えた。
ジャミルの苦労を察しながらもカリムの笑顔に何も言えないAの手を引いてカリムは校舎へ向かった。
◇◆◇◆
「カリム先輩、こんにちは」
カリムとAが廊下を歩いていると背後からカリムの名を呼ぶ声が聞こえ、2人が振り返るとそこには笑みを浮かべた1人の生徒が後ろに手を組んで立っていた。
いつの間にこんなそばにいたんだろう、Aは全く気づかなかった。
「ん？ お前誰だ？」
「いやだな、僕はカリム先輩の後輩ですよ。寮はハーツラビュルで違うけど授業で一緒になったらよく話してたじゃないですか」
「そう、だったか？ 悪い、忘れてたみたいだ」
「いいんですよ。ところで先輩、隣にいる可愛い子は先輩の彼女ですか？」
「えっ！？」
『っ……』
細められている生徒の視線がAを捉え、その視線が交わった瞬間Aは背筋が凍りつく。
友好的に見えるその瞳は、全く笑っていなかった。
カリムは彼の本当の目的に気づかずに照れながら頭を掻く。
「えっと、そうだな、Aとはいつかそうなれたらいいなって思ってる」
「カリム先輩の大切な人なんですね。……いずれ使えそうだな」
『……え？』
自分の小さな呟きを聞いたAに生徒は「なんでもないですよ」と笑みを向ける。
Aはその笑みにどこか違和感を感じた。
「忘れててごめんな。お詫びに今度宴にこいよ！」
「ありがとうございます、是非お邪魔させてもらいます」
「おうっ。んじゃ、A行こう」
『うん』
Aの手を引いたカリムが学園探検の続きに向かおうと生徒に背を向けると小さく呟く。
「お前に今度があればな」
.
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翡翠 - リクエスト受けてくださりありがとうございます！ここ様がかき終わるのをお待ちしております！ (2021年6月24日 16時) (
レス) id: 8ff121e900 (このIDを非表示/違反報告)
ここ(プロフ) - 翡翠さん» 翡翠さんと翡翠さんのお姉さま、リクエストありがとうございます^ ^リクエスト、かしこまりました。 (2021年6月23日 22時) (レス) id: e9ce79e520 (このIDを非表示/違反報告)
ここ(プロフ) - スピカブラックさん» スピカブラックさん、リクエストありがとうございます^ ^カリムとアズールの取り合いのお話と、フロイドとリドルくんが入れ替わるお話、お時間をいただくことになりますが、かしこまりました。 (2021年6月23日 22時) (レス) id: e9ce79e520 (このIDを非表示/違反報告)
スピカブラック - もう一つリクエストでフロイドとリドルが入れ替わって夢主ちゃんに助けを求める話がいいです！ (2021年6月23日 17時) (レス) id: 7ca7b99cb8 (このIDを非表示/違反報告)
翡翠 - 1人何回でもokなんですね！わかりました！では、早速リクエストで、ヴィルによってお化粧をした夢主ちゃんがみたいです！あと、姉からで、ヴィルとルークが夢主ちゃんを取り合いするお話がみたいそうです！ (2021年6月23日 17時) (レス) id: e3fc381a9a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ここ
| 作成日時：2021年5月4日 13時
