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流星の方が見た目は出血が酷いのに、しげを優先して欲しい、と言って、しんどいはずなのに、救急車の中のストレッチャーベッドにしげを寝かせ、自分は椅子に座りこみ、救急隊員からの簡易の手当を受けていた



しげは、びしょびしょに濡れたシャツのボタンを上からいくつか開けられてタオルで軽く拭かれた後、あたたかそうな毛布を二重にしてかけられていた




先程よりも幾分か顔色が戻った気がする




救「低体温症の症状が出ていますね、長時間、冷たい水にさらされていたのでしょうか?」

桃「…はい、色々あって…俺らはその場にいた訳ではないので詳しいことは…」

救「…なるほど。確かに、身体は冷えきっていますが、いきなり暖めすぎてしまうとかえって危険なので、ちゃんとした処置は病院で行って頂きます。」

桃「はい、お願いします」

救「とりあえず今は呼吸も確認出来ますし、きちんと身体をあたためて休ませれば、大丈夫だと思います」



そんな救急隊員の言葉に、俺は胸を撫でおろした



*******

病院は、大学からそう離れていない距離にあった



しげと流星は同じ手術室へとストレッチャーで運ばれて行った


俺は外で待つだけ。




数分後、照史達も到着した





桃「しげと流星は今…」




俺は指を手術室へと向けた


みんな察したらしく、頷いた




それから数十分後、手術室から担当医が出てきた


1番に立ち上がってしまった



病院内だし、もう既に夜も遅い


静かにしないといけないのは分かっているが、どうしても落ち着いていられない





桃「容態はどうですか…?」

医「はい、2人とも無事ですよ。重岡さんの方は直に目を覚ますと思います、藤井さんの方は、細かな傷がいくつか出来ていましたが、縫う程の傷は数箇所程度でしたので、1〜2ヶ月ですぐに完治すると思います。」

桃「…良かった」




後ろから他のメンバーの安心したような声が聞こえてくる



医「藤井さんの方はもう目を覚まされています。本当は規則によりこの時間帯はお断りさせて頂いているのですが…事情が事情のようですし…この後の面会も可能ですが、いかがなさいますか?」


桃「会わせて下さい」




迷わずに即答した





一旦手術室から病室へと移す事になった為、俺らがしげ達のもとへ行けたのはそれから約30分後の事だった






病室へ案内された


しげと流星は同じ病室に運ばれたようだった



あまり目立たないように1番奥の角っこの部屋だった

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いずみ - いつも作品楽しみにしています。作者様のペースで大丈夫ですのでゆっくりでも更新してくださると嬉しいです。応援してます!! (2021年12月29日 0時) (レス) @page18 id: e2a4b2b3e3 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - いずみさん» いずみさん、ありがとうございます!!とても嬉しいです!!この調子で書き進めていければと思います!!またお付き合い下さると有難いです (2021年12月2日 8時) (レス) id: 4db97cd269 (このIDを非表示/違反報告)
いずみ(プロフ) - いつも楽しみに見ています。最近更新速度が早くてとても嬉しいです!これからも楽しみにしています! (2021年11月30日 22時) (レス) @page2 id: e2a4b2b3e3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2021年11月29日 21時

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