今はまだ叶わぬ恋 2【佐野玲於】

ずっと覚えてる ページ7

Aside









するとは思ってなかった、玲於くんと優香さんと遭遇。一番嫌なパータン。





ワンチャン遭遇っていう、"ワンチャン"が本当になっちゃった。なるとは真由も予想しなかったはず。





遭遇って言っても全然いい意味じゃない。まあ向こうにバレてないだけ、セーフ。





なんて運が悪いんだ。





ていうか、なんかもう複雑な気持ち。





玲於くんが優香さんと歩いてたん、だよ？






玲於くんってあんなに堂々と街歩いたりするんだなとか。マネージャーさんの車とかタクシーに乗って移動しないのかなとか。そんなことも不思議だなって思った。





それとともに真由が私に気を遣ってくれてよかったなってすごく感謝してる。




もしあのまま、玲於くんと優香さんに気づかれて気まずい雰囲気になったら私、泣き出しちゃうよ。





本当は弱い自分が、強い自分を偽って、そんな自分が嫌になる。





一度でいいから、玲於くんに好きになってほしい。






どんなきっかけだったとしても。







そんなことがあったらどれだけ幸せなんだろう。私がどれだけ玲於くんのことを想っても何も変わらないんだなら。







あの後、真由と別れて家に帰って、今ベッドの上で1人寂しく枕抱いて、そんなこと考えてた。






今頃、玲於くんと優香さんキスとか、してるのかな。そんなこと考える自分も嫌い。ヤキモチ焼くだけだもん。









夜ご飯は適当にウーバーイーツでカレー頼んで、食べて。このカレーもね、特別なの。







玲於くんの大好物で " ここのカレーが1番うまい "って、教えてくれた。辛いの得意じゃないけど、ここのカレーはなんだか美味しく食べれる。







そんな事も私にとっては、昨日のように覚えているのに、玲於くんにとっては、覚えてるかどうかも危ういくらいの話？







そんな寂しい話を頭の中繰り広げて、余計に切なくなった。







やっぱり現実見ないといけないのか。









どうか、神様。玲於くんを私のものにしたい。




もうたまらなく好きなんです。







.

なんだろう→←ごめんって

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す