やさしさ ページ39
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部屋は暗くて
ベッドのオレンジライトだけが灯っている
わたし、大人になったんだ
って呟くAの頭をやさしく撫でて
頬を包むように輪郭を指でなぞる
可愛いより、綺麗、っていう方が
似合ってたAの姿は
愛おしくて、たまらなくて、
そのまま、
Aが着てたスウェットの中に手を入れて
背中を伝って身体の輪郭を沿った
もちもちしてて溶けそうなくらい柔らかい
そこから伝わってくるものがあった
きっとハジメテなんだと。
膝立ちして俺に体重をかけてる
ぎゅっと俺の背中を掴んでいる
その手からは緊張が伝わってくる
大丈夫、優しくするから、心配しないで
と言わんばかりの気持ちで
スウェットを脱がせて
Aの気持ちを確認する、
なぜズボンも貸して
やらなかったのだろうと
お風呂あがりに
ダボダボのスウェットを着たAを見て
鼻血が出そうになったとか思い出した
そこには何一つ隠すもののない
ありのままのAがいた
愛おしいAの身体。
ありったけの気持ちを伝えようと
全身を埋め尽くしてくように
2人の壁も埋めていくように
キスを落とす
力を尽きたかのように力を抜いて
すべてを俺に身に任せてくれた
「Aちゃん、いい?」
「れ、おくん...」
か弱い声で俺の名前を呼ぶ彼女
「...呼び捨てでいいよ」
と。自我意識が強くなって言ってしまった
「れ、、、お...」
「ん、いいコ」
Aが一般人だとか
そんなの関係なしに愛した。
痛かったら、ゴメンね。
優しくしてやっから。
そう言い残して
お互いをお互いの色で染めて
満たし合う
名前を呼び合い
隙間がないくらいに
身体を重ねた
Aの顔には一粒の滴が頬を伝って零れ落ちる。
「痛い?」
と聞くと首を振って抱きつく力を強めてきた
「しあわせ、なの」
「れお、すき...」
ふわふわしてる彼女からの
呼び捨ても慣れなくて
こんな甘いのも夜限定か、って
好きだよ、好きだよって飽きるほど聞いても
飽きない甘い声
寂しい思いさせてごめん
もう二度と俺から離れるなよと
抑えられない気持ち
すべて曝け出した
Aをぜんぶぜんぶ
俺でいっぱいに染めた。
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かれん(プロフ) - あかりさん» ご愛読ありがとうございます!そのお言葉とても嬉しいです( ; ; )お話溜まっているので随時更新していきますねm(__)m (2020年4月11日 14時) (レス) id: c37460d3ba (このIDを非表示/違反報告)
あかり(プロフ) - この作品始まってすぐからずっと読ませてもらってます!!毎回キュンキュンして超ニヤけてほんっとうに最高です!!幸せになれます!更新待ってます!!! (2020年4月9日 2時) (レス) id: f81c34e9d9 (このIDを非表示/違反報告)
yopebona(プロフ) - 初めの方のパスワード教えて頂くことはできますか?2を読んでとても気になるので! (2020年3月27日 9時) (レス) id: 2df607c5ad (このIDを非表示/違反報告)
名無し17767号(プロフ) - はじめまして!今はまだ叶わぬ恋2じゃない方のパスワードを教えていただきたくコメさせて頂きました、!今はまだ叶わぬ恋の方を開いてパスワード聞ければよかったのですが聞けずこちらに書かせていただきました、。この小説好きなので応援してます! (2020年3月11日 10時) (レス) id: 8a7940d163 (このIDを非表示/違反報告)
かれん(プロフ) - いちごさん» ご愛読ありがとうございます!そう言っていただけて嬉しいです( ; ; )これからも玲於くんをかっこよく可愛く書いていきますのでこれからもどうぞよろしくお願いします!m(__)m (2020年1月20日 18時) (レス) id: bb95bb9305 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:かれん | 作成日時:2019年10月15日 13時