素。 ページ37
.
「あがったよ〜」
玲於「んー」
タオルを頭にかぶせて髪乾かしながら
リビングでスマホいじってた玲於くんのもとへ行く。
ソファに座ってて見上げてくるの。
玲於「なに、スウェットぶっかぶかじゃん(笑)」
「そりゃ玲於くんのだもん」
玲於「なんかAらしくて似合ってる」
「え!ほんと?」
似合ってるってその言葉さえ嬉しくて
飛び跳ねるような勢いで喜んだの。
玲於「Aちゃんそんな単純なんだ」
「玲於くん、かっこいい、好き」
それに対抗してそう言った。
そしたら玲於くん少し口角上げてるの
耳赤くしてるのお見通しだから!
「ほら!玲於くんも単純!」
玲於「だってさ、嬉しいじゃん。
かっこいいとか好きとか。」
「好きなんだもん」
玲於「ごめん、俺の方が好きだから」
ごめんって手合わせてにやにやしてるの
玲於「ね、ここ座って」
「はいっ」
ソファに手招きしてくるから
お言葉に甘えて隣に座った。
玲於「あっち向いてて、」
よく分からないけどそう言われたから
玲於くんを背に向けて座った。
そしたら
私の頭の上にかぶせてあったタオルで
わしゃわしゃ撫でて髪の毛を乾かしてくれた。
「んふ、くすぐったい〜気持ちい〜」
玲於「つか、Aのすっぴん初めて見たかも」
ってタオルでやしゃわしゃ髪の毛乾かしながら
わたしの顔を覗き込んできたの。
「ちょっ、見ないで恥ずかしい〜」
すっぴんだったのを忘れてたわたしは
慌てて顔を手で覆った。
玲於「これからずっと見る顔なのに、」
「やだ、照れる
玲於くんがかっこよすぎるんだよ、」
玲於「隠さなくていいから、見して」
ゆっくりと顔を覆っていた手を外す。
喋ろうとして動いた口は
そっと玲於くんの唇が塞いだ。
近くに来た綺麗な顔は
紛れもなく玲於くんだった。
玲於くんの鼻、
高いからわたしの鼻とぶつかる。
その感覚も、もう覚えた。
しあわせ。
そう感じた。
わたしも、
目を開けてるはずの彼も目を瞑っていた。
時間が経つとともに、唇と、
ぎゅって包んでくれる玲於くんの腕も
強くなっていく。
それに応えるように、
わたしも力を強く、
ぎゅーって玲於くんを抱きしめる。
このまま時間なんて止まればいいのに。
そう思えるくらいに心地よかった。
.
568人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
かれん(プロフ) - あかりさん» ご愛読ありがとうございます!そのお言葉とても嬉しいです( ; ; )お話溜まっているので随時更新していきますねm(__)m (2020年4月11日 14時) (レス) id: c37460d3ba (このIDを非表示/違反報告)
あかり(プロフ) - この作品始まってすぐからずっと読ませてもらってます!!毎回キュンキュンして超ニヤけてほんっとうに最高です!!幸せになれます!更新待ってます!!! (2020年4月9日 2時) (レス) id: f81c34e9d9 (このIDを非表示/違反報告)
yopebona(プロフ) - 初めの方のパスワード教えて頂くことはできますか?2を読んでとても気になるので! (2020年3月27日 9時) (レス) id: 2df607c5ad (このIDを非表示/違反報告)
名無し17767号(プロフ) - はじめまして!今はまだ叶わぬ恋2じゃない方のパスワードを教えていただきたくコメさせて頂きました、!今はまだ叶わぬ恋の方を開いてパスワード聞ければよかったのですが聞けずこちらに書かせていただきました、。この小説好きなので応援してます! (2020年3月11日 10時) (レス) id: 8a7940d163 (このIDを非表示/違反報告)
かれん(プロフ) - いちごさん» ご愛読ありがとうございます!そう言っていただけて嬉しいです( ; ; )これからも玲於くんをかっこよく可愛く書いていきますのでこれからもどうぞよろしくお願いします!m(__)m (2020年1月20日 18時) (レス) id: bb95bb9305 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:かれん | 作成日時:2019年10月15日 13時