今はまだ叶わぬ恋 2【佐野玲於】

強い感情 ページ34

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Aに自分の気持ち、伝えられた。

これ以上にないくらいギュッて抱きしめた。

優香さんよりもずっとずっと強く。







一生離れたくない、そう思えた。




これが、俺の気持ち。





腕の中で綺麗な涙を流すAは


今日から俺の彼女。







こうやって泣いてる姿も世界一可愛い



なんて本人に言えないけど。









泣くなって言っておきながら、


心の中ではもっと泣けばいのに


って思ってた。







Aはモデルでも女優でもない、



いわゆる一般人っていうくくりの女の子。



世間的に見てあり得ないと言われている、



ファンと付き合うとか、絶対ってわけじゃないけどダメな事だと思う。




Aのこと、ファンとしてじゃなくて1人の女の子として好きになったから、んなの関係ないけど。








言いたいことは沢山あった、



思ってたことも沢山あった、



そういう話は思い出話としてこれからゆっくり話していこうってなった。








A「玲於くんはなんで、私のこと好きになったの？」





って唐突に聞いてくるんだけど。彼女になってから、何倍も可愛く見える。いや、ほんとに可愛い。






「無邪気なのに、意外と真っ直ぐで真面目。でも、少し抜けてるところ？」




A「なんか悪く聞こえるけど！笑」




「第一印象、妹みたいな感じだった」




A「佐藤ちゃん、ってね」




「なんか懐かしいわ、そんで急に泣き出すから慌てて、人目少ないところ逃げ込んだ、」




A「そしたら、大丈夫？ってすっごい優しかった玲於くん、」




「いや、他の人にはあんな事しないからね、職業柄女の子と関わるの控えてるし、」




A「なのに、私にはちゃんと話してくれて嬉しかった、」




「Aがファンとかそんなの知らなくて」




A「わたし悪い子じゃないから大丈夫だよ、」




「俺、Aのこと信じてるから」




そう言ってAの唇にキスをした。




びっくりしてるけど、目を瞑ってる




そんな姿も愛おしくて





きっとこの子なら大丈夫って心のどこかで絶対、って思えた。



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