今はまだ叶わぬ恋 2【佐野玲於】

好きなひと ページ31

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玲於くん家のインテリアに合った
白と黒のお洒落な時計は12時近くを指す。



プリンでお腹いっぱいすぎるよとか話してたの、座り心地が良いソファに座ってたわたしと玲於くん。





「もうすぐ帰らなきゃだ」



玲於「まって、話したいことがある」



「重大？それともどうでも話？」



玲於「まあまあ重大」



「怖いよ...嬉しい？悲しい？」



玲於「嬉しい話、おそらく」



「じゃあ聞く」




全く予想がつかなかない。

玲於くんからの重大、嬉しい話



悲しい話なら、これ以上近づくな、とか。
仕事に専念したいからもう会えない。とか色々考えてたの。



嬉しい話って、もう一個プリンありました〜とかそういうレベルじゃないのは分かってる、けど。




玲於「ん、」


「手？」


玲於「そ、」


「はいっ」



そう言って、玲於くんは右手、わたしは左手で手をギュッと握った







玲於「俺、好きな人いる、」



「うん、」



玲於「誰？ってなるじゃん」



「うん、」



玲於「可愛くて、泣き虫で、俺のことが大好きな子。メシうまそうに食べるし、隣にいて安心する。」



「もういいよ、これ以上言わないで...」





わたしが辛くなるだけだから、

お豆腐メンタルだから、砕けちゃう。




玲於「だから、これからもずっとこのままが良いって思える。仕事なんて忘れられる笑顔が心地良くて。」









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玲於「Aしかいない、」






「うそ...」







玲於「Aが好きです」








「...わたしも、玲於くんのことが好きです」









玲於「俺の彼女になってくれますか？」









眉毛ピクって上げながら、
わたしの目を見つめて言う。


繋いだ手は握ったまま。






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