今はまだ叶わぬ恋 2【佐野玲於】

不運な会いかた ページ4

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ちょうど目黒川沿いあるいてたところ。





急に寒くなるから、冬服欲しいな〜とか脳内思考をずらそうとしてた。

さっきの事なんて全部無かったことにしたい。






A「真由〜秋冬服なに買ったら良いかな〜」




真由「最近、淡い色のニットカーディガンとか流行ってるし、Aにぴったりだと思う〜」






お洒落な真由姉はこういう相談に乗ってくれる。頼りになるの。






A「ニットカーディガンね、絶対今度買って来てくるから！」






真由「やる気満々だなぁ。笑」




A「最近お洒落に目覚めたの」




真由「私より先に玲於くんと会うときに来てね？ニットカーディガン。」




A「ん〜。会えれば、ねぇ」







まず会えないと始まらない。




玲於くんにとって、

会いたいって思えるような人にならないといけない。






そんなことで頭がいっぱいになった。







真由「ねぇ、あれって...？」






真由が小さな声で耳打ちしてきた。



真由が指差した先には、川沿いの反対側からこちらへ並んで歩いている男女がいた。





私目が悪くて、ぼやけて見えなかったけど、






真由「A...そこ、すぐ左曲ろ。」





それは暗い声で、私の腕を掴んで走った。




真由が何が言いたいのか

なんとなく分かった気がする。





A「…もしかして、玲於くん？」





真由「うん、あれ完全に玲於くんだったよ。女の人と歩いてた。」







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