小さな幸せ ページ28
A side
今から向かうってラインがきて、
そんな言葉さえも嬉しくて。
向かってるって言葉、どきってするの。
わたしのもとへ向かってる玲於くん。
誰もが夢見るようなシチュエーション。
手が震えてた。
玲於くんが来たら、どうなっちゃうんだろうってくらいに。
こんなにて震えてたらまともに文章打てないよ、嬉しいよ、楽しみにしてます。とかそういうこと送りたかった。
でも、手が言うこと聞かず、了解ですって...なんなの、初対面かって。
これっぽっちのことで、送信取り消ししてもなあって、既読ついたメッセージを長押ししながら、やっぱりやめよって、そのままにした。
そんなあたふたしてたら、
ガチャって扉が開いて、玲於くんが個室に入ってきた。
玲於くんがわたしに発した本日1発目の言葉は、え、風邪?って。
なに。って思ったの、そしたらわたしまだマスク付けてて、すぐさま外したけど、玲於くんすごい笑ってきて、うわ〜、、恥ずかしい。
その笑顔、わたしだけに向けてね。
って思っちゃうわたしは馬鹿だ。
玲於「なに頼む?」
ってメニューを眺めながら綺麗な鼻筋が通った好きな人はそう言う。
はあ、こんなにもどきどきしてる。
個室で2人向き合う、わたしと玲於くん。
「どれにしよう〜」
って言ってるのも、本当はメニューのことなんて考えられないくらい今余裕なくて、どきどきしてるから、時間稼ぎだった。
玲於「俺、これにする」
「じゃあ、わたしもそれで」
玲於「ん、飲み物は?」
「え〜っと」
玲於「さっきからメニュー見てないけど?笑」
「見てるよ、見てる!」
うわあ、全部バレバレだ、玲於くんの観察力には敵わないや。
「玲於くんと同じやつで!」
玲於「やっぱりAにはリンゴジュースが似合う」
「じゃあ、玲於くんだってリンゴジュースに勝るお酒はないとか言ってたくせに...」
玲於「いいよ、リンゴジュースにする」
「え、本当にいいの?笑」
玲於「リンゴジュース、やっぱり美味いじゃん」
「なんだかんだ好きなんじゃん」
結局、リンゴジュース2つ頼んで、料理が出揃った。
うわ〜美味しそうって、早く食べようよって、でも美味しそうだし記念に写真撮りたいって言ったの。もちろんお料理だけの写真ね。
カシャッ
玲於「お前それインスタにあげるなよ?笑」
「もちろんあげないけど?笑」
玲於くんとの思い出がひとつ増えた。
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かれん(プロフ) - あかりさん» ご愛読ありがとうございます!そのお言葉とても嬉しいです( ; ; )お話溜まっているので随時更新していきますねm(__)m (2020年4月11日 14時) (レス) id: c37460d3ba (このIDを非表示/違反報告)
あかり(プロフ) - この作品始まってすぐからずっと読ませてもらってます!!毎回キュンキュンして超ニヤけてほんっとうに最高です!!幸せになれます!更新待ってます!!! (2020年4月9日 2時) (レス) id: f81c34e9d9 (このIDを非表示/違反報告)
yopebona(プロフ) - 初めの方のパスワード教えて頂くことはできますか?2を読んでとても気になるので! (2020年3月27日 9時) (レス) id: 2df607c5ad (このIDを非表示/違反報告)
名無し17767号(プロフ) - はじめまして!今はまだ叶わぬ恋2じゃない方のパスワードを教えていただきたくコメさせて頂きました、!今はまだ叶わぬ恋の方を開いてパスワード聞ければよかったのですが聞けずこちらに書かせていただきました、。この小説好きなので応援してます! (2020年3月11日 10時) (レス) id: 8a7940d163 (このIDを非表示/違反報告)
かれん(プロフ) - いちごさん» ご愛読ありがとうございます!そう言っていただけて嬉しいです( ; ; )これからも玲於くんをかっこよく可愛く書いていきますのでこれからもどうぞよろしくお願いします!m(__)m (2020年1月20日 18時) (レス) id: bb95bb9305 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:かれん | 作成日時:2019年10月15日 13時