今はまだ叶わぬ恋 2【佐野玲於】

これで終わり ページ13

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そう。優香さんが俺に抱きついてきた。

哀しそうな目をして。





優香「玲於くん、すごいあったかいんだね。」




「...」




急に抱きしめられて、自分でも頭が追いついてなくて、答える暇もない。





優香「玲於くんもうこれで気づいたでしょ？」





「なにが...」






優香「玲於くんは、Aちゃんのことが好きなの。」





「んなわけ、」






優香「今日だけ、幸せだった。玲於くんの" 特別 "になれて。」





「俺も...幸せでした。」






そう、あと1分で12時を回る、優香さんが俺のものになったのはほんの数時間だった。




手繋いで、ハグして、それ以上なんもない、キスもしてない、ただそれだけの関係だった。







優香「明日からは、もう変な空気にならないように、自然にしてようね」




「はい...」





優香さんは、初めて俺の前で涙を見せた。




優香さんもこんな事あるんだなって、俺が泣かせちゃったのかもしれない。





確かに、Aは妹みたいで、可愛い。




一回だけど、寝顔も可愛かった。








優香さんのことがほんとに好きなのかも、どんどん分からなくなっていった。





優香「んじゃあ、またね、玲於くん」






そんな言葉も聞こえなかった。





優香さんを傷つけて
さらにAまで傷つけて
もう俺なにしてもダメだって
自分の気持ちが分からない自分を1番嫌いになった。






なんなんだよ







大人の恋愛ってこんなに難しいのか






こういうのって高校生以来だから
全然分かんないし
高校生の恋愛とは訳が違う









何をするのが正解なのか分からない



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評価お願いしますm(__)m

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