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彰人と冬弥とAが話していると、そこに2人の女子が駆け寄ってきた。
「彰人ー！冬弥ー！お待たせー！」
「待たせちゃってごめんね、2人とも」
「おう。話は終わったのか？」
「うん！って、あれ？その子って…」
杏の視線がAに向いた。
「あっ白石さん、だよね？風紀委員の！私、神高1年の江夏A！」
「Aね！知ってると思うけど、私は白石杏！よろしく！」
杏の隣の女の子もAに声をかける。
「あ、あの！私、小豆沢こはねです！宮女に通ってるんですけど、杏ちゃん達と一緒のチーム組んでます！」
「こはねちゃんね、よろしく！敬語いらないし仲良くしよー！」
「う、うん！よろしくね、Aちゃん！」
「Aは、彰人と冬弥と仲良いの？」
「あ、彰人とは同じクラスで…」
Aはちらっと冬弥を見る。
「青柳くんは、まあちょっと色々あって仲良くなったの！」
「ふ〜ん？色々？」
杏はどこか楽しそうに冬弥を見る。
「冬弥がチケット渡したい人がいるなんて珍しいこと言うと思ったら、Aに渡すためだったんだ〜」
杏のからかう様な視線に耐えきれず、冬弥は気恥しそうに目を逸らした。
この前まではチケットを渡すなんてことは何ともなかったのに、気持ちを自覚した今となるとどこか照れくさくなった。
「え？青柳くんそんなこと言ってたの？」
「そうそう！今日もそわそわしてたしね！」
「…おい杏、その辺にしとけ」
話を続けようとする杏を彰人が止め、冬弥を見る。
視線に釣られ、杏が冬弥の顔を見た時には、冬弥の顔は赤らんでいた。
「あ…、ごめんごめん」
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作者名：レノ | 作成日時：2022年5月7日 23時
