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「ありがとう、送ってくれて」


「いや、いいんだ。俺がしたかっただけだからな」


「…ふふ、青柳くんは真面目なんだね」


「そうだろうか?」


「うん!すごくいい所だと思う!」


「そうか…。ありがとう」


「じゃあ、また明日!」


「ああ。また明日」


手を振って家の中に入っていったAを見送り、冬弥は道を引き返す。


しばらく歩くと、冬弥のポケットにあるスマホが震える。


スマホを開くと、Aからメッセージが来ていた。


『色々ありがとう!気をつけて帰ってね!』


その文字を見て、冬弥はふっと笑った。


『こちらこそありがとう、また学校で』


と、冬弥が返信すると、


『もちろん!』


と犬のスタンプが送られてきた。


冬弥は頬を緩めながら家へ急いだ。

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作者名:レノ | 作成日時:2022年5月7日 23時

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