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数日後、冬弥は彰人に用事があったため、昼休みに1-Cの教室を訪ねた。


「(彰人は…、いないな)」


冬弥は教室の入口に立ち、教室を見渡すと目的の人物は居なかったので引き返そうとする。


「…あれ、青柳くん?」


心臓がドキリと鳴った気がした。


鈴の様な声に振り向くと、Aの姿があった。


「…江夏」


「音楽室以外で会うの初めてじゃない?なんか新鮮だね!」


にこにこといつもと変わらない様子のAは冬弥に話しかける。


「そうだな。少し不思議な気分だ」


「だよねー!あ、ひょっとして用事あった?うちのクラスの誰かなら呼ぶよ?」


「江夏のクラス?」


「うん。1-Cだよ」


偶然にもAは彰人と同じクラスのようだ。


「そうだったのか」


談笑をしていると、冬弥の後ろから彰人がやってきた。


「…ん?冬弥?」


「彰人」


「どうした?なんかあったか?」


「今日の練習の事で少し聞きたいことが___」


そのまま彰人と数言交わして話を終えると、彰人はふと視線を冬弥の後ろに向けた。

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作者名:レノ | 作成日時:2022年5月7日 23時

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