人生万事塞翁が羅生門 其の六 ページ14
くだらない個性把握テストとやらが終わった。
やっておいて何だが羅生門は異能力だ。個性把握テストと云えるのだろうか？まぁいいが。
途中、爆豪が緑髪の男に突っかかっていた。何でも緑髪は無個性だったらしく納得がいかないとの事。
愚かな男だな。世の中は結果が全て。
緑髪が今まで無個性だったとしても現に今、個性を使用して個性把握テストを終えた。
爆豪が憤ったとしても変わりようのない事実なのだから暴れても意味が無いだろう。
結局、爆豪はドライアイだという相澤に捕縛されていた。
相「んじゃパパっと結果発表。」
生徒らの緊張で空気が静まりかえる。
相「ちなみに除籍はウソな。」
端末を操作しながら相澤が口を開いた。
「…………！？」
相「君らの最大限を引き出す合理的虚偽。」
ハッと意地悪く笑う相澤。
どちらにしろ僕は一位だったので関係なかったな。
「「「はーーーーーーー!!!!??」」」
「あんなのウソに決まってるじゃない…ちょっと考えればわかりますわ…」
飯田と緑髪、茶髪の女が叫んだ後、僕の隣にいた女が三人に向かって呆れたように云う。
貴「貴様には相澤殿の発言が虚言に聞こえたと？」
「！…え、えぇ。普通は入学して初日に除籍など有り得ませんわ…！」
貴「愚者め…相澤殿は過去百五十四回、自らの受けもった
「！？……では今回も除籍にされる可能性は充分にあったと…」
貴「そういうことだ。最初に言っていたろう？自由なのは校風だけでなく、先生側もだと。
「…………」
それきり押し黙ってしまった女。
それは社会でも戦場でも同じこと。
女をその場に置いて教室に戻ろうと踵を返した。
「…ありがとうございますわ、教えて頂いて。」
貴「…？」
「まだまだ私も世間知らずということですわね。これから精進致しますわ！
私は八百万 百。
芥川さん、どうぞこれから宜しくお願いします！」
右手を差し出され、握手を求められる。
強く云った為、文句を云われるか、悪態をつかれるかと思っていたが…
貴「あぁ、僕は芥川 Aだ。」
握手はしなかったが、差し出された右手に一瞬だけ触れておいた。
貴「それでは、また後ほど。」
八「えぇ。」
予想外だった。面白い奴が居たものだな。
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十七夜(プロフ) - お答えします。主人公の芥川妹は文ストの世界から来たいわば転生者です。文ストでは少し難しい漢字や言い回しをするのと、転生者として他のキャラクターと違いを出そうと思ったからです。これからもよろしくお願いします。 (2019年5月11日 9時) (
レス) id: 71ca1b1b4e (このIDを非表示/違反報告)
優(プロフ) - はじめまして！この作品すごく私好みの作品です！一つ質問ですがヒーローをヒーロォと書いているのはなぜですか？ (2019年5月11日 2時) (レス) id: 1a55ee5e7b (このIDを非表示/違反報告)
十七夜(プロフ) - ありがとうございます！楽しんで頂けるように、これからも頑張って更新していきます！ (2019年5月6日 19時) (レス) id: 71ca1b1b4e (このIDを非表示/違反報告)
鶴(プロフ) - 初めて見たんですが、とっても面白いです！文ストもヒロアカも好きな、自分にとってはもうご褒美としか、言いようがないです！ありがとうございます。更新がんばってください！応援しています！ (2019年5月6日 17時) (レス) id: 2141c8a0fe (このIDを非表示/違反報告)
十七夜(プロフ) - 雫さん» 応援ありがとうございます！一人称がやつがれな無自覚系男装女子が書いてみたかったのです。これからもよろしくお願いします！ (2019年5月1日 18時) (レス) id: 71ca1b1b4e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：十七夜 | 作成日時：2018年11月10日 17時
