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リビングに戻ると翔太くんはソファーに座ってテレビを見ていた。
｢翔太くん｣
渡｢おっ、おかえり｣
｢ごめんなさい、お見苦しい顔を見せた上にベッドを占領してしまって、｣
渡｢重かった、ここまでおぶって｣
翔太くんに向かって頭を下げると、いつもの彼からは想像できない低い声で言われた
｢そ、そうですよね、ごめんなさい帰ります。｣
そりゃそうだよねたかがメンバーの妹、ましてや同じグループのメンバーのファンだし翔太くんなんかに私の面倒見る義務なんて無い
低い声、表情を見るのも怖い、泣きそうになるのを抑え急いでカバンを持って家を出ようとした。
渡｢いやまって｣
｢離してください…｣
渡｢ねぇ嘘だから重くなかったしだから帰らないで、話があるし、｣
さっきの声とは違った、焦った翔太くんの声がだんだん小さくなりながらもリビングに連れ戻された
それから昨日の出来事を全部話してくれて、色々わかって再度謝った後、昨日蓮くんが仕事があると言っていたのを思い出して翔太くんにも話しかけた
渡｢ごめん、俺行くから合鍵後で返して！｣
慌ただしく準備して、合鍵を私に向かって投げて出ていった
｢え？｣
いや普通に合鍵渡しちゃダメでしょ、てかいつ返せばいいの…
翔太くんが行ってすぐ家に帰った。
そう言えば誰とも連絡とってないや、スマホを開くと蓮くんからメッセージが来ていた
蓮Aちゃん今どこ?
蓮不在着信
蓮コレ見たら連絡ください
｢蓮くん、私わかんないよ｣
私は彼女じゃない、ただのファン
もう連絡はしない方がいいんだ、お兄にも迷惑かける。
A蓮くんごめんなさい
A私何かが好きになってしまってごめんなさい
Aこれからも大好きです。さようなら。
これでいいんだよねいいんだ、いいんだよなのになんで涙が止まらないんだろ
｢だいすきです、蓮くん｣
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作者名：う | 作成日時：2020年3月24日 23時
