ドSな先輩、クールな同級生、天然な後輩、ワガママな幼なじみ。【名前変換オリジナル】

特別編・エイプリルフール幼なじみver.1 ページ46

エイプリルフールは幼なじみと先輩と過ごしましょう!!


付き合っている前提でお話を進めていきます！


では、まずは幼なじみと…



******



あ「ねえ、蓮…ちょっと話したいことがあるの」



本日、4月1日。エイプリルフールです。



私は今、蓮の前ですごく落ち込んだ『フリ』をしています。


ちなみに今は蓮の部屋。



蓮「な、なんだよ改まって」



私の異様の雰囲気を悟ったのか、緊張気味な面持ちで私の目の前にくる蓮。



よし、のった。



せっかくのエイプリルフール、いつもワガママなこいつを驚かそうと前から作戦を立てていたのだ！



驚かすっていうか…まあ、嘘ついた後ネタバラシして馬鹿にするっていうか…



あ「あ、あのね…」



私はうつむき気味にしていた顔を上げる。



蓮「ちょ、A!?泣いてるのか!?」



ふっふっふ、この日のためにいつでも泣けるよう練習したのだよ。


え、私女優できるんじゃない？みたいなレベルまでは、いけたと思う。



おろおろする蓮を前に笑いそうになるのを我慢しながら、ぽつぽつと話を進める。



あ「私、近々引っ越すの。それも、すごい遠くてもう蓮には会えない」



え、子供みたいな嘘だって？安心して、蓮はこれくらいでひっかかる。



そしてまばたきをすると、たまっていた涙はぽつりと床に落ちる。



あ「私だって嫌だよ、蓮と離れるの。でももう決まったことで…もう、いつでも引っ越せるように荷物もまとめた…」


それまでぼーっと話を聞いていた蓮だが、プルプルと体を震わせながら口を開いた。



蓮「いつ…引っ越すんだよ」


あ「明日の、朝早く」



またも無言になってしまった蓮をみて、私もそろそろネタバラシの準備をする。


んー、もっとわめくところが見たかったけど、私が引っ越すくらいじゃこんなものかなぁ。



私がもう一度口を開こうとしたとき、蓮がいきなり私を抱きしめてきた。



あ「え、ちょっと…蓮」





蓮「絶対…いやだ…」

特別編・エイプリルフール幼なじみver.2→←story.41

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す